2017-01-01から1年間の記事一覧

継続の連鎖

継続し連鎖してゆくものを明確に理解出来ない者は魂(霊魂.霊体)という主宰的.実存的.永遠的な存在を錯覚したり輪廻を否定するのだが、魂(霊魂.霊体)という主宰的.実存的.永遠的な存在が無くとも生命(心的エネルギー)は別の何かにその形態を変えながら継続し…

心の充足(満ち足りた日々の為に)

人は、例え暮らしが貧しくとも頼る人とて持たずとも自分自身に存在の価値が見い出せ、心豊かで真に心が充ち足りているならば、他人と争う事も、他人を妬む事も、他人と競う事も、他人を攻撃する事も、多人を裏切る事も、自論や見解に拘り執着することもなく…

五集合要素(五蘊)

自分を高め 世界を変える純粋仏教 五集合要素(五蘊) 色を観ずれば聚沫の如し 感受は水上の泡の如し 想は春時の陽炎の如し 諸行は芭蕉の如し 諸々の識は幻の如し sp-2 物質(色蘊)は無常であり 感覚(受蘊)は無常であり 識別(想蘊)は無常であり 意志(行蘊)は無…

自己改革

世の中の多くの人達は、自己を改革し成長しようと意識改革に努めて、禅語やら自己啓発やら先人の名言やら中国古典から論語やら老荘思想まであらゆる類の情報を盛んに貪り、目から鱗が落ちたが如く感動して取り組むが、凡そ自分のものにした人を見た事がない…

苦集滅道と楽集生道

四聖諦(苦集滅道)と正四聖諦(楽集生道) ●ドゥッカとは(苦しみ・痛み・悩み・迷い・惑い・儚さ・空虚さ・無情さ・哀しさ・怒り・不満・惨めさ・実質のなさ・愚かさ・怖さ・後悔・渇き・飢え・不完全さ・不安定さ・弱さ・脆さ・無知・無明など) ●苦楽は一如な…

絶対真理と究極真理

[真理は一つであって、第二のものは存在しない…その真理を知った人は.人と争うことがない]世の中には真理だと称するものは多々あれど.バッタものでも真理だと称すれば真理になる訳ではなく、何処までいっても.真理は真理であり.虚仮は虚仮でしかないのですか…

絶対叡智

絶対叡智について、中部経典[ダートゥヴァンガ.スッタ]が明確に語っている。 人間は液体・固体・熱・運動・空間・意識の六要素から構成されている。 それらを分析してみると何一つとして[自分のもの][自分][我]ではないことが解る。 そしてどの様にして意識…

見解による汚れ

「人は見解によって汚れ、理智によって清まる」 単なる知識や情報などの蓄積は、ドゥッカ(苦・痛み)の滅却には何の役にも立たず、却って知識や情報により迷いや悩みを深めてゆく。 知識や情報とは、この世界の全ての関係性・相対性の中の一部分を切り取って…

心のプロセス

自分の心のプロセスを明確に理解して自覚し、制御抑制(コントロール)し調整してゆく事が、自分が自らの真の主人となり自らを清め高め磨き、智慧に基づく歓びに満ちた平安で悦楽な奥深い堅固な幸福な人生を築く唯一の道である。 この世界の全て(物質的エネル…

中道 <補足>

真正なる仏教を学ぶとは、自分自身を学ぶことに他ならず、自分自身を学ぶとは、真の自分という存在を冷静に客観的に理性を以って見つめ観察し、思惟し、分析し、理解し、自分の今の状態を明確に定義してゆく処から始まるのである。 その為の八正道であり、四…

一切皆・不安定

「世界は、何処も堅固ではない。 どの方向も、すべてが動揺している。 私は自分の依るべき処を求めたのであるが、 死や苦しみに取り付かれていない処を、見つける事が出来なかった。」そして釈迦尊(ブッダ)は自分が依るべき堅固で安定している真に平安で幸せ…

至高な存在

ものごとは、心にもとづき、心を主とし、心によって、つくりだされる。 もしも汚れた心で、話したり、行ったりするならば、 苦しみは、その人に付き随う。 車を引く牛の足跡に車輪がついてゆくが如く。 もしも清らかな心で、話したり、行ったりするならば、…

真正.至高..純粋な仏教とは

この世の真理を教えるものが最上である (覚醒) 人に真の幸せを施すものが至高である (解放) 人に堅固な依り処を与えるものが真正である(安心.安定) 人に喜びと満足を齎すものが純粋である (慈しみ) 如来は路傍の幸せ売り…「愚か者は.幸福を願い求めながら無…

乞食坊主と物乞いシッタールダ

仏教とは釈迦尊(ブッダ)の説かれた御教えを頼りに、自分と言う存在を冷徹に客観的に集中して眺め.観察し.分析し.気付き.思惟し.検証し.自分の中に発見する事実を理解し自覚して拠り処とする自燈明であり、誰もがその能力は具しているのである。そして経典に…

サンカーラ

サンカーラを現在では、五蘊(パンチャッカンダ・色受想行識)に充てて行蘊(サンカーラッカンダ)と認識され(形成力、何かしたいという衝動的意志)と解釈されていますが、本質的には行蘊(サンカーラ)とは業(カルマ)そのものであり、渇愛・煩悩・意思・心的…

渇きと愛

●多くの人が美しい愛だと思っているものは自己愛、所有欲であり、感覚的享楽への渇愛(渇望)でしかなく、心の渇きの自己中心的(自我)な情報.選択.盲目的衝動に過ぎない。 真実の美しい愛とは.自我を超越して対象を理解する事により生まれる慈しみ(慈愛)なので…

K さんへの純粋仏教 法施

冠省、 季節の移り変わりは目よりも肌のほうが感じ易いもので、少し前まで寒さに震えた肩先も大分と温もりを伝えてきます。 先日はお布施を給わり感謝申し上げます Kさんにおかれましても変化の中で戸惑いもあろうかと察して居りますが、どう ぞ生真面目で実…

甘 露

人は主観的に物事を捉え、主観的に考え、主観的に生きている。 主観とは煩悩(生存欲)の衝動的な感覚による感情により生起する概念(潜在意識)を表面思考で擦っているだけであり、環境・心境・状態などにより如何様にも変化してゆく想念に過ぎず、主観的な想念…

神を超越した存在

今回のタイトル「神を超越した存在」と聞くと、随分と思い上がった人間か時たま見掛ける頭のネジが緩んだような人か頭がパンクしてしまった人か或いは寝呆けた新興宗教のパラノイア教祖を連想してしまいそうだが、決してその類の話ではなく真の仏教思想であ…

如来、来たるが如し

四聖諦.三法印.因果律(縁起)を真に理解し.煩悩(存在欲)に打ち勝ち、真理を依り処とし、目覚め(覚醒).乗り越え(超越).解き放たれ.涅槃(ニルヴァーナ)に到達した.神通力を収めた清浄な人を如来と尊称する。 ①一切皆苦(四聖諦)を真の理解する 初 諦(本質の悟り)…

八正道(禅定の章)

八正道(禅定の章) 心を浄化する修養の実践(業.カルマ=行為) 修養者は正しい修養により[戒]から[定]…[定]から[慧]に至り一人の菩薩大士となる… 悦楽の中に修養の成果を味わい.生きる事の素晴らしさを享受し.命の意味を悟るだろう…智慧の修養は甘美な果実を収…

八正道(自戒の章)

八正道(自戒の章) 心を浄化する修養の実践(業.カルマ=行為) 修養者は正しい修養により[戒]から[定].[定]から[慧]に至り一人の菩薩大士となる 悦楽の中に修養の成果を味わい、生きる事の素晴らしさを享受し、命の意味を悟るだろう。智慧の修養は甘美な果実を…

八正道(智慧の章)

八正道(戒定慧) アリヤ・アッタンギカ・マッガ「もしも人が見解によって清らかになり得るのであるならば或いはまた人が知識によって苦しみを捨て得るのであれば、それは煩悩に捕らわれている人が正しい道以外の方法によっても清められる事になるであろう。 …

痛 み

苦しみとは痛みである・・ 悩みとは痛みである・・ 不満とは痛みである・・ 哀しみとは痛みである・・ 恐れとは痛みである・・ 悔やみとは痛みである・・ 迷いとは痛みである・・ 渇きとは痛みである・・ 失望とは痛みである・・ 生老病死いずれも痛みである…

見解と真理

世の中では多くの人が、例え明らかな誤りであっても許容し看過する事が大人であり寛容な心で有るかの如く錯誤してしまうが、それは自浄作用を期待すればこその寛容であり「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」「過ちて改めざる、之を過ちと謂う」と言われる…

智者は今を生きる

釈迦尊(ブッダ)は仰っている。 智者は昨日を悔いたり明日を心配せず、とにかく「今」を生きている。だから毎日が輝いているのだ。 愚者は昨日を悔い、未だ来ぬ時を憂い、「今」を見ようとしない。 青くとも刈り取られた葦には命がないように愚者も真に生きて…

真理の実現

真理の実現 ⚫真理の実現は自らの知性(理性)と努力によって得られるものであり、神.仏や得体の知れない外的な力から.その従順な信心や意に添う行ないに対する果報として与えられるものではない。 「汝らは自らを燈明とし自らを依り処(精神的支柱)とし、他人を…

精神的支柱(拠り処)

子のある者は、子について憂い、 また牛のある者は、牛について憂う。 人間の憂いは執着する拠り処により起る、実に執着する拠り処のない人は憂うる事がない。 自己の拠り処は自己のみなり 他に如何なる拠り処が有ろうか 自己のよく調御せられたる時、 人は…

中道は平安なり

得体の知れないものへの信仰(拠り処)を否定された釈迦尊(ブッダ)の教えである仏教に於いて片極に偏らなき中道を目指すとき、それは現実主義に根ざした宗教(人間がむねとすべき教え)である仏教は、それとは真逆な性質を有する信仰との中道を図るとは、得体の…

安心と不安(無明)

無知(無明)とは何か。 仏陀は「人みな無明あり、一切の苦悩は無明より生ずる。無明ゆえに偏った見方をしたり執着したりして苦しむのである」と仰った。雑阿含経が丁寧に解き明かしている。 「無明とは何か?過去と未来を知らず、過去と未来との関係を知らぬ…