2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

前向きな心には不運など存在しない

前向きな心には「不運」など存在しない。 全ての物事、何が幸運で何が不運なのかすら解らない事なのに、単に主観的な角度から捉えて「これは不運だ」「今は不運だ」と認識しているに過ぎずそんな認識(サンカーラ=汚穢)が不運を呼び込んでいるのではなかろ…

調った感性

よく調えられた観性は大楽を生じさせる。それは人々を魅入らせる世の中に溢れ返る罠(誘惑)が仕掛けられている「所有の次元」への必要以上の欲や執着を膨張させず「存在の次元」を顕現させる事でもある。 釈迦尊が真に説いて居らっしゃるのは世の多くの者達…

自他同時(旧)

「所有の次元」に於いて、人は本能(渇き)の衝動により生じる煩悩(存在欲)という生存の素因(存在エネルギー)を増幅させてゆく。存在に必要不可欠なものを欲する「存在の次元」への意思が、増幅された煩悩(増幅存在欲)により愚かにも「所有の次元」の…

自浄作用

「自ら悪を成すならば自ら汚れ、自ら悪を成さないならば自ら浄まる。 浄化も不浄も各自の事柄であり、人は他のものを浄めることは出来ない。 人は、自らの行為と智慧と理法と戒めと節度ある生活により浄められる。」 他力や外力により、人が浄められると説く…

無心(忘我)

先日、未だ沙弥である弟子の一人と対話した時に「解き放たれた心」について説いたのだか私の表現力の拙さも手伝ってか、理解させる事が出来なかった。仏教の基本的で日常的な姿勢は断妄想と気付きであると言えるが、集中する事により自分という意識を脱落さ…