2020-01-01から1年間の記事一覧

涅槃(ニルヴァーナ)への道

●涅槃(ニルヴァーナ)への道欲望や不満.愚痴.憂い.哀しみ.怒り.苦悶といった煩悩は、自分の利得を渇望する処から生じているのです…それを正しい修養を通じて[諸行無常]の真理を覚り.この大宇宙には永遠普遍の実体も[私]という実体的存在もない事を覚らるべき…

一水四見

お釈迦様の言葉 物事は心に基づき.心を主とし.心によって造り出される…もしも汚れた心で話したり.行ったりするならば.苦しみはその人に付き従う.荷馬車を引く牛に.車輪が付いてるゆく如く… 物事は心に基づき.心を主とし.心によって造り出される…もしも清らか…

欲望の充足.心の充足

世俗の人が喜びだと言うものを.真理を見透した如来は苦しみと言う…世俗の人が苦しみだと見るものを.真理を見透した如来は喜びと言う…どちらも.充足(満足.喜び)を求めてゆく道なのに[心の充足]と[欲望の充足]とは.実は真逆の方向の道であり.しかも[心の充足]…

負のスパイラル

●負のスパイラル 人生とは平坦な道ばかりではなく.山もあれば谷もあるものです… そして折角の人生.平坦な道ばかりを歩いているのも又.苦(ドゥッカ)でもあり.それは飽き.変化のなさ.刺激のなさ.感動のなさ.顕貴(ときめき)のなさなども.苦(ドゥッカ)に他ならな…

正 見

人、ひとたび正見を得て覚醒すれば草木山河.目に映るもの全ては清らかにある…心が清らかにあれば.その赴く処.自ずと何処も清らかなり…世界はひとえに人の心の在り方次第…穢れて醜いものだと感じる人は.穢れて醜い処ばかりに目が向き…素晴らしいと感ずるなら…

如来の出世

私たちの生活を大きく一変させて、社会.経済.娯楽.教育.文化.芸術.思想に至るまで深刻な影響を与え続けています…当たり前にあったものが脆くも崩れていくような怖さ.不安.ストレスを多くの人達が強く感じながら毎日を過ごしています…社会的距離を保つことは…

承認と期待

最大の味方であると共に…最大の敵でもあるもの…それは自分なり…世の中の毀誉褒貶に、塗れず.気を取られず.惑わされず.捉われず.拘らず.執着せずに.在るがままに.善の法香を放ち続ける… 多くの人は毎日の生活の中で.或いは仕事の中で[私のこの努力を人に認め…

プラパンチャ(戯れ言)

如来の前に如来なく.如来の後に如来なし… 真理の法は一法なれば...一因に縁らず.一法に立せず…然し明々歴々.一因一法を晦まさず...仏教とは偏った極端な修行を避けるよう戒めています…その一端は怠惰な道であり.もう一端は苦行の道です… しかし中道とは苦行…

ドゥッカ(不安定)とスカ(安定)

生きるとは不安定さ(ドゥッカ)からの安定化(スカ)運動であると言え、この不安定さ(ドゥッカ)からの安定化(スカ)運動が、幸せや喜びを欲するのです…この安定.幸せ.安楽.喜びを意味するスカ(sukka)とは、車輪(チャクラ)の軸穴を意味し、良く造られた軸穴(スカ)…

宗教と宗教観

宗教と宗教観言うなれば.ここが仏教の真骨頂でもあり.仏教を仏教たらしめている処でもあるのですが.ここが一番.理解し難い処でもあると言え.その為に多くの仏教を称する低次元な異端の教えを生み出してきた所縁でもあるのです…宗教と宗教観とは本質的には天…

拠り処(精神的支柱)

人は自らが.自らの主人であり.それより高い処から人の運命を差配したり審判するような神.仏などの絶対的な存在や力などなく…人は自らが自らの拠り処となり、他のものを拠り処とするなかれ…法(真理.法則.仏法)を自らの拠り処とし、他のものを拠り処とするなか…

今も昔も.そして将来も、社会には.汎ゆる罠が張り巡らされていて、そうと気付かずに無闇.迂闊に近づくと、騙されたり.大切なものを搾取されたりする事になるので、気を付けてなければいけないと、お釈迦様も仰っています… お釈迦様が説かれた十二因縁(十二縁…

末法思想

仏教の[末法思想]について.どう読み解くかが重要なのではなかろうか… 世の中で盛んに末法思想を叫ぶ人達は、釈迦尊(ブッダ)の教えはもう古臭くて時代にそぐわないものだから.何たらと[あっちの水は苦いぞ.こっちの水は甘いぞ-]と末法思想を歪曲して捉えなが…

妄想癖

人がもし妄想から離れることが出来たならば.苦しみはその人から離れ去る… 莫妄想(まくもうぞうー妄想するな)という禅語もあるように.妄想とは今という大切な時間を浪費させてしまったり.今やるべき事.今考えるべき事を蔑ろにしてしまったりするものなのです……

輪廻の替歌

[千の命になって] 千の風になって 替歌 私のお墓の前で 泣かないでくださいそこに私はいません 成仏なんかしてません輪廻の流れを 因果律に沿って激しい流れの中を 転生しています 秋には虫になって 畑を食い荒らし冬は腹を空かせた 小さな猫になる朝は鳥に…

四苦八苦

お釈迦様は人生とは四苦八苦の中にあることを直視され.何故苦があるのか.どうすれば苦から脱却できるかを追求された方でもあるのです… 世の中には苦が確かにある…しかし苦があるからこそ楽もある…それに明確に気付いた瞬間から.今まで怖れ.忌み嫌って自らが…

祈 り

皆さんが良い一日を過ごしますように…世の中が平和でありますように…衆生(人々.生きとし生きるものたち)が、幸せでありますように…衆生(人々.生きとし生きるものたち)の、悩み苦しみが無くなりますように… 衆生(人々.生きとし生きるものたち)の、願い事が叶…

神秘と不思議

不思議(ワンダー)と神秘(オカルティズム)という言葉は混同して捉えられがちですが、似て非なる真逆で対極的ものなのです…不思議(ワンダー)とは不可思議の略語であり人間が[思議し得ない]ことを指すのであり、つい近代に至るまでは.生命を生み出した大いなる…

教祖と信者

宿したる真夏の日差しを温もりに無明の闇を 晴らすが仏道 作為的なマスゴミの情報に翻弄されぬよう日頃あまり気にもしないのだが、[教祖と信者]という関係性を女性アナウンサーと按摩師の夫の関係性とに重ねた記事見出しに目を止めた…何かとストレスが掛かる…

価値観

心の中を探してごらん…仏も住めば、鬼も住む…極楽浄土も.地獄の闇も.心の中に啓くもの… 人それぞれに価値観があり.人それぞれに生き方があります…民主社会である日本でも.男であれ女であれ.それは法治や公序良俗を侵さない範中において何を信じ.何を嫌い.何…

祝福の啓示・滅亡の序曲

【 祝福の啓示・滅亡の序曲 】 路傍の如来 多々方路傍石 伝説 諸国を行脚し.猛暑の夏.寒中の冬も厭わず托鉢.辻立ちの幾星霜の日々… 縁あって上野不忍口を[心の沐浴場]と定め.右方には暮らし貧しき者達が群れ.左方には心の貧しい者達が行き交う.辻に立ちて凡…

三学と三毒

仏教で自ら修めてゆく三学を戒定慧(自戒.禅定.智慧)と言い、自ら拭ってゆく三毒を貪瞋痴(貪欲.瞋恚.痴愚)と言います…この二つは功徳と苦毒という真逆な果報へと通じてゆく重要な項目なのです…両者の関係性は、煩悩(存在欲)の渇望により生じる三毒(貪瞋痴)を…

神秘主義(オカルティズム)

身を慎み 言動を慎み 平和に在れしかして 過ちを改むるに憚る事なかれ 迷信と無知とに覆われた暗黒時代を抜け出しても尚、神秘主義(オカルティズム)という盲目的な観念から解放される事が出来ないのは、カルティズムの語源でもある[隠れてる力]が天地自然の…

学者と修行者

[向上一路 千聖不伝 学者労形 如猿捉影] 中国中唐の人 盤山宝積禅師(解説は下段) 何事につけ.知識や情報や観念を幾ら蓄積したとしても.決して覚ることも.大悟することも.まして涅槃(ニルヴァーナ)を体現することも叶わず、幾ら知識や情報や観念を蓄積しても…

信仰と宗教

世の中では.宗教と信仰とは混同され.宗教も信仰も同じ類のものだと受け止められています…宗教と信仰には確かに重なる面は有るのですが、本質的には信仰と宗教とは真逆な性質のものだと言えるのです…世界には宗教に分類されている幾多の信仰が存在しています…

吝嗇(もの惜しみ)

倹約.節約と吝嗇(もの惜しみ)とは似て非なるものであり、無駄を省くのが倹約.節約であるならば.吝嗇(もの惜しみ)とは.無明な無駄や身の丈を違えた生活による不満や怒りを活力として生じるものなのです…吝嗇(もの惜しみ)を戒めるのは.それが良い悪いと言うの…

勝儀諦(時空の諦観)

世の中には世俗諦(人間存在の諦観)を説くアビダルマ(教説)やドグマ(教義)は溢れ返るほど在るのですが、釈迦尊(ブッダ)が到達された勝儀諦(涅槃.ニルヴァーナ)への道は.その難解さ故か.歴史の中に埋ずもれ、各部派.各宗派ともが世俗諦を以って涅槃(ニルヴァー…

脳内快楽物質

釈迦尊(ブッダ)は仰っています…「愚かなる者達は、日々の世俗的な満足を幸福だと思い込んでいる。本当の美味なる御馳走に気付くことなく、雑草を美味しいと食べている家畜の如き存在に過ぎず、彼らの満足は真理を実践する智者のそれとは比ぶべくもない。」人…

相対的幸福と絶対的幸福

幸福には[相対的な幸福]と[絶対的な幸福]とがあります…多くの人は幸福は所有(所有の次元の事物)の所有量に依ると勘違いしてますが、真の幸福とはその愚かさや無明さ(無知)を捨てていった先に在るものなのです… 相対的な幸福とは.他と比較して自分のほうが優…

施与の功徳

高度に発達して快適な生活をもたらすはずの現代社会は、却って人々に苦しみや哀しみや怒りや欲望を増やしたのではないでしょうか? 凡そ全ての苦しみの原因は自分(自我意識)への捉われ.拘り.執着であり、存在欲.所有欲など汎ゆる欲望に煽られ、社会も人々の…