向上一路千聖不伝学舎労形如猿捉影

依り処

アーナンダよ.今でも.私の死後でも.此の世で自らを島とし.自らを頼り(依り処)とし他人を頼り(依り処)とせず.法を島とし.法を拠り処として他のものを拠り処としないで在る人々がいるなら彼らこそ修行者として最も涅槃(ニルヴァーナ)に近い境地にある者である...

大切なもの  

自覚と感性と直感.智慧.意志.信念.啓発.克己.努力.精進…

皆.既に己に具された能力
権威.親愛の情.従順.協調などより.仏教真理
この世界は美しい.人生は甘美である…

 

向上一路千聖不伝学舎労形如猿捉影

真如の悟境は仏祖千聖も説きつくし伝えることができない…

学者が能力をいろいろ働かせてその様子を現わそうとするのは猿が水に映る月影を捉まえようとするようなものだ…

悟りの境涯は言葉によっては表現できないものであって.自己の体験によって自証自悟するしかない…

しかし.いったん自己の脚下を顧みて修行底の自己の立場から思い返してみると.真如絶対の境地は先賢の助言が如何に多く残されてあろうとも.頭で理解することも難しいし.さらにそれを言葉にすることなど夢のまた夢なのである…