2016-01-01から1年間の記事一覧

幸せに条件付けをしない

例え今がどうであれ、こうであれ、在るがままに幸せなるを知らず。 幸せを味わうのに条件付けは要らない.在るがままに幸せなのだから。 幸せの条件付けをしたがるものは[今は.ああだから、こうだから幸せを感じられない]とか[あれが有れば.これが有れば幸せ…

極楽浄土

極楽浄土が本当に在るのかと問われるならば答えは「実在」であり、言い換えるならば涅槃(ニルバーナ)の境地こそ極楽浄土なのだと言え、不確かな実証の出来ない彼の世の極楽浄土や阿弥陀仏が無責任に約束するとしたような妄想の類でも信仰などではなく、今生…

菩薩と如来

「よく調いし、その身こそ仏なり」 「神仏も悪魔も鬼も外に居ず、人の心の中に在り」 「菩薩」(bodhisattva)「如来」(tathagata)とは何であるのか。 【菩薩とは】 菩薩とは菩提薩埵(ボーディ・サットヴァ)の略であり、「完成へと向かう修行者」の意であ…

洗脳と染脳

洗脳と染脳とは真逆な性質のもの 洗脳とは本来は、誤った見解・思想・観念などの邪見や無知による誤解や錯覚や心の汚れなどを洗い浄め、頭の中に積み上げごみ屋敷化した情報や知識や思い込みや既成概念や主観を廃棄、洗浄し、新たに正しい真理や有益な知識を…

相対的幸福と絶対的幸福

幸福には[相対的な幸福]と[絶対的な幸福]とがあります… 相対的な幸福とは.他と比較して自分のほうが優れているとか.今のほうが恵まれているというような主観的.感覚的.感情的.記憶.情報.知識.妄想による喜び.快感.幸福感などを味わう本質的には無常な苦(ドゥ…

妄縄自縛

人は在りもしない縄を妄想し、自らを縛りつけ苦しみ悩み迷い悔やみ恐怖し争っている。枯葉のざわめきを魑魅魍魎と恐怖し、有りもしない敵を捏造し、根拠なく自惚れて自らを高く見せようと飾り立て、これから切り開く道が既に引かれて居たりする。一休宗純は…

諸悪と苦しみの根源(無明)

問題の本質や秘密や原因を等閑にしたまま深く思慮する事もなく、他愛のない理想論を語り、そんな自分に酔っ払っているような人をよく見かけるが、理想と現実とのギャップにより生み出されるものはドゥッカ(不安定・不完全・苦・悩み・空しさ・怖さ・弱さ・…

如来品正師.多々方等正覚語録.その5

【如来品正師 多々方 等正覚 語録】 <諸悪の根源> 問題の本質や秘密や原因を等閑にしたまま深く思慮する事もなく、理想論を語り、そんな自分に酔っ払っているような人をよく見かけるが、理想と現実とのギャップにより生み出されるものはドゥッカ(不安定さ…

仏道の階梯

仏道に於ける修養とは八正道の実践であり、八正道の実践を欠いた仏道などと主張するものは実は仏道ではないと言えるのである。 八正道の同時進行的な実践の上に、四聖諦・因果律(十二縁起)・五集合要素(五蘊)・業(カルマ)・再生(サンサーラ)・無我(…

仏道の実践

仏道の実践とは、誰でもが何処でも何時でも何をしていようが日常生活の中で実践してゆけるものであり、そう在らねばならないものであり、別段に仕事を辞めたり、剃髪し山深く人里から離れ隠棲したり、山門を叩かなければ実践できないものでも達成できないも…

すべてはドゥッカ(苦)に包摂される

「ドゥッカ」とはパーリ語及びサンスクリット語であり、四聖諦にいう苦でもあるのだが、釈迦尊が仰った「ドゥッカ」とはそれに留まらず本質的には生死に根差した(不安定さ.不完全さ.苦.悩み.迷い.心痛.怖れ.哀しさ.淋しさ.悔い.儚さ.弱さ.脆さ.空しさ.未熟さ…

大観

美しい地球を破壊する微生物と美しい地球を造形する微生物 大観とは、知性.理性(仏性)による大宇宙的な俯瞰であるとも言え.世界は自分を中心に動いているかの如く錯覚し、人間を特別な存在と捉える自我意識(感覚→記憶の残滓→感情→主観→自我)に支配される無明…

うつ病・精神分裂症

<これは商業的な客引きや宣伝を目的としているものではありません。> 今、躁鬱病やパニック障害や患者精神分裂症の方が増えていますが、正しい仏教を学び始めると鬱病やパニック障害などは治ります!と自信を込めて断言できます。既に沢山の方が治癒されて…

想 念

貴方が見て.聞いて.感じて.思考して.認識している世界とは貴方の想念が描き出した虚像に過ぎないのです。 物質的.化学的.電気的.心的なエネルギー体が五つの要素として集まって機能(現象)する時.私という想念を生じさせ、外界の現象との出会いにより世界とい…

人みな無明あり

無明とは無知であり、突き詰めてゆけば「真の幸せを見つける事が出来ず,判らず、知らず、気付けず、理解出来ない者」をいうのであり、縁起の法則という条件性により、無知を条件として五集合要素(五蘊)は渇愛は生起させ、渇愛を条件とした五集合要素(五蘊…

僧侶(沙門・比丘)の在り方

僧侶よ 僧伽(サンガ・集団)を道標とすれども、決して軛とするなかれ。 僧侶とは多くの人々の為、多くの人々の幸福の為に全人生を捧げる立場に在り、その為に自身を高め修練に励むのであり、人々から厭離し孤高を気取る捻くれ者とか他人を顧ることなく自分…

カルトは世に蔓延る

以前「無知の涙」という永山則夫死刑囚の手記が有ったが、無知(無明)とは正しく人を盲目的にさせ主観的な欲得に執着させてしまうものである。 人が妄迷な迷信や神秘主義に取り憑かれたり得体の知れない神仏とか霊能者や預言者などを媒体(決して主体ではな…

人間だもの

相田みつおの「人間だもの」と言い切った人間の在りよう、自我意識、生き方、命の尊さなど、自分の本質的な弱さをも曝け出し生と死をも包摂する存在表現であり実に奥深く情緒と感性を刺激せずには於かない名言であるが、現代社会に於いては「人間だもの」を…

悉有仏性とは

仏教経典を一生に渡り読み続けようが、研究しようが釈迦尊(ブッダ)の教えを真に理解する事など到底できないだろう。釈迦尊(ブッダ)の教えは実践してゆく道を説くのであり、仏法を知識.情報として捉えるならば解脱も覚りも大悟や叡智や涅槃を現わす事など決し…

輪廻転生

輪廻のうた 作詞 多々方路傍石 [線路は続くよどこまでも]の節で歌ってみて下さい。 1,輪廻は続くよ~どこまでも~ 生と滅とを~ 繰り返し~ 遥かな過去か~ら~ 未来まで~ ♪ 進化の歴史を~ なぞりゆく~ ♫ 2, 輪廻は巡るよ~ いつまでも~ ♪ 激しい流…

人間の質・格・境地・器量

お釈迦様は目覚め覚醒された時(真理の覚醒)「自分の体現した真実は.見難く理解しがたく.賢者にしか把握できないだろう、それは世の潮流に逆らうものであり.高遠で深く微妙で難解なこの真理は、欲情に打ち負かされ闇に包まれた者達には見えないものである。」…

内観と内々観

「人の心のその中は仏も住むが鬼も住む」 人の心、そこには整合性もない無数の自己がすんでいる。 ダークサイドを含め.それら無数の自己をよく知り理解してゆく事で.心は自然に制御されてゆく。 自分の心とは自分を騙し誑かそうと走り逃げ回る.気まぐれで捉…

如来品正師 多々方路傍石語録ー5

【如来品正師 多々方路傍石語録】 経済社会という物質文明の潮流は、人々を欲得への誘惑により翻弄しながら盲目的な無知(無明の闇)を深めてゆく社会でもある。 物や情報は溢れかえるほどに豊富な社会の中で、豊かに発展して行く社会の中で唯、人の心だけが…

一切は存在欲

生命の本能的な渇き(渇愛・不安定状態の安定化への渇望)により、存在欲という不死への儚い幻想への執着でもある煩悩を生じ、その存在欲の衝動に翻弄され自分が思考し決定して人生を造りだしていると錯覚しているが、その実は潜在域に於いて存在欲の衝動によ…

世俗諦と勝義諦

龍樹(ナーガルジュナ)のニ諦によらず世俗諦と勝儀諦を定義する。 龍樹はいう。 「二つの真理(二諦)に依存して、もろもろのブッダは法(教え)を説いた。その二つの真理とは.世俗の覆われた立場での真理と.究極の立場から見た真理とである」 仏教に於ける悟りと…

仏陀は何故、書物(本)を遺さなかったのか

釈迦尊(ブッダ)・キリスト・ソクラテスという何れの三聖人も書物(本)など残さなかった(識字・文筆・教養の総てを兼ね備えてるにも係わらず) 書物(本)として残すものは知識でしかなく決して智慧ではなく、概念や見解などの主観的認識に過ぎないものを…

耕作者

如来とは幸せの種を播く耕作者である。耕すのは人の心であり播く種は真理であり、結ぶ実は真なる幸せである。播く種と時期(季節)とを見定めて相手に即して、対機と機根とによって人の心を耕作する。 対機と機根とが具わらない土壌に種を播いても、決して良…

前向きな心には不運など存在しない

前向きな心には「不運」など存在しない。 全ての物事、何が幸運で何が不運なのかすら解らない事なのに、単に主観的な角度から捉えて「これは不運だ」「今は不運だ」と認識しているに過ぎずそんな認識(サンカーラ=汚穢)が不運を呼び込んでいるのではなかろ…

調った感性

よく調えられた観性は大楽を生じさせる。それは人々を魅入らせる世の中に溢れ返る罠(誘惑)が仕掛けられている「所有の次元」への必要以上の欲や執着を膨張させず「存在の次元」を顕現させる事でもある。 釈迦尊が真に説いて居らっしゃるのは世の多くの者達…

自他同時(旧)

「所有の次元」に於いて、人は本能(渇き)の衝動により生じる煩悩(存在欲)という生存の素因(存在エネルギー)を増幅させてゆく。存在に必要不可欠なものを欲する「存在の次元」への意思が、増幅された煩悩(増幅存在欲)により愚かにも「所有の次元」の…