真正.至高..純粋な仏教とは

この世の真理を教えるものが最上である
(覚醒)
人に真の幸せを施すものが至高である
(解放)
人に堅固な依り処を与えるものが真正である(安心.安定)
人に喜びと満足を齎すものが純粋である
(慈しみ)
如来は路傍の幸せ売り…
「愚か者は.幸福を願い求めながら無明なるが故に、いつも幸福を取り逃がす。」
自ら確かめる事もなく自我.主観から.大乗は上座部を小乗と罵る。上座部上座部で.釈迦尊(ブッダ)の真の声を多く留めてはいるが部派として捏造された教えも留め崇めて.自我.主観から自分達こそ正統だと錯覚している。
如来は.どちらも[偏り][不足]だと宣う。
得体の知れない神や仏や怪しげな力を持ち出して信仰や信心を強いる宗教とは人間の本質的なドゥッカ(苦しみ.悩み.迷い.欲…)に漬け込み保護.安全.安心.利益を騙り、染脳(洗脳)し人々を盲目的にさせる害毒であり、真正.至高.純粋な仏教とは世人が思う[宗教]などではなく、人々を目覚めさせ.妄迷を乗り越えさせ.暗愚を捨て去らせ.不毛な授縛から解き放つ開明の書なのである。
無明(本質的無知)な人はその本質的なドゥッカ(不安定さ.怖れ.苦しみ.迷い.儚さ…)から何かしらを[拠り処(精神的支柱)]として依存して一時的な安定性.保護.安心.安全を得ながら辛うじて盲目的に生きているのだが.常ならず変化生滅し移ろいゆくこの世界では、そんな不安定なな安定性.保護.安全.安心などは砂上の楼閣に住んでいるようなものであり必ずドゥッカ(苦.儚さ.悔い...)へと行き着いてしまう。
真正で至高で純粋な仏教とは.真理(真実.現実.事実.実相)を理解して.ドゥッカによる悩み.苦しみ.欲の炎に焼かれて表面域の知性.思考力による観念.見解.推論.主観などを依り所有し増やし縋りつき.却ってドゥッカ(苦.無明.盲目.迷い…)を深めてしまう愚かな道ではなく.ドゥッカから.目覚め覚醒し.乗り越え超越し捨て去り捨離し.解き放たれ解放される道を説く、仏教とは侘び寂びを醸し出したり.享楽に魅入られる感覚主義的なものではなく、人里を離れ山中に籠もる厭世的なものでもなく、今という一瞬々々に集中すれども刹那的なものではなく、神通を得れども妄迷な者が奔るカルト的なものでもなく、真理を拠り処とする唯一の現実主義的な教えなのである。
条件(縁起)により生滅するもの全てはドゥッカである。(一切皆苦)
自己解放は人が自ら真理を実現する事によって得られるものであり、神.仏や得体の知れない外的な力から.その従順な信心や意に添う行ないに対する果報として与えられるものではない。

■八正道の実践
⚫無明からの解放
(欲望)
①人々が欲して止まない[所有の次元の事物(下記)]とは客体的で便宜的な手段としての付随物に過ぎず決して目的物ではない。
   
②しかし人は目的物であるかのように錯覚し魅入られてしまう。➡それは無明だから物事(現象的なもの)を分断的.極論的に妄想してしまう。➡寒いのは苦しいから暖かいのは楽だろう。金がないのは苦しいから金があれば楽だろう➡しかし満たされる事のない煩悩(渇望)はもっともっとと更なる要求をし続ける➡この世界は変化生滅してゆく➡楽を求め続けながら絶えず[苦]を味わう事となる➡[有れば有ったで満ち足りない者は.無ければ無いで不満や苦が積み上げるください]➡[無ければ無いで楽しく有れば.有ればあったで楽を積み上げる]➡有る無いという極論的.分断的に物事を捉えず、八正道により両極のどちらにも偏らない超越こそ中道である。➡物事すべてに両極あり、煩悩はどちらかへ偏ろうとする有るも無いも同然である事を知る。
★条件(縁起)により生起しているだけの[所有の次元の事物]に必要以上に.依り処(精神的支柱)として依存すれば.その変化消滅する質性によりドゥッカ(不安的さ.苦しみ.儚さ.不満…)
の中を彷徨う事となる。
   
③煩悩(存在欲)は生存(永遠の存在)の為に絶対的に必要なものだと渇望し、引き寄せたいものに貪欲を起こし、遠ざけたいものに怒りを起こし、不満に痴愚を起こし、得られても更なる要求を起こすだけ、決して満たされる事のない渇望を起こし続けるだけ。
   
④煩悩(存在欲)の欲望を抑制してやれば煩悩に翻弄されず鎮まった心で感覚.感情.衝動.主観を制御(コントロール)出来る。
   
⑤心は自ずと静まった湖面のように澄みわたり真理(真実.現実.事実.実相)を映し出す。
   
智慧の顕現(気付き)
★条件(縁起)によって変化生滅する性質のものへの執着の空性
★諸悪と苦しみの根源は利己的な欲望への執着である
「真の満足を齎すものは足るを知る心だけ」

⚫無明からの解放
(自我) 
①[我れ思うゆえに我れあり]と錯覚するのは自分には固定的.永続的な実体である魂.霊魂.霊体などが有ると妄想するからである。
   
②魂という妄想により固定的.実体的な私.自分.自己意識が自我を生じさせる。
★自我意識は諸行無常な現実を受け入れる事が出来ない
日の出があれば日没があり、晴天があれば雨天があり、思い通りになる事があれば.成らない事もあり.成功があれば失敗もあるのが摂理てあるが、自我による妄想世界では自分は絶対者であり変化生滅の理法を覆し.他の全存在を抹殺してでも我が意を通せる存在と化す。
   
③自我意識に基づくと自分の都合.自分の主観.,自分の欲求を優先させた妄想的な自己中心的な自分勝手な生き方となる。
   
諸行無常な現実世界では物事はいつも思い通りに行くものではないから必ずドゥッカ(苦.悩み.不満...)へと至る。
   
自分の心身とは現象的なものに過ぎず.心の働き(色受想行識・五蘊)も思考も瞬間々々に絶えず変化生滅している現実を脳の理解ではなく.心が理解すれば自我的なは消滅しドゥッカを生じさせない。
   
智慧の顕現(気付き)
心身および心身と外界との関係性と変化生滅を.集中力を高めて.冷静に客観的に詳細に.眺め観察し.分析し思考し.検証し.確証を得て理解できれば目覚め覚醒し.乗り越え超越し.捨て去り捨離し.解き放たれ解放され自由を得て甘露な平安.喜び.愉悦.軽安.幸せ(スカ)を得る
無明からの解放
(妄想) 妄縄自縛
五蘊作用(色.受.想.行.識)により人は妄想に捉われ.妄想を繰り返しながら何時しか妄想世界と現実世界との混沌を生みだし.理想と現実とのギャップによりドゥッカ(苦悩.不満.怒り.憎しみ...)を深める。
   
②通常.人間は五蘊(精神作用/情報⇒感覚⇒記憶⇒認識⇒感情⇒主観)を理性(知性)が見張り.制御している。
   
③感情は妄想を造り出し.理性(知性)は創造を造り出す。
✞故に天地創造とは.実は天地妄想なのである。
感情が造り出す妄想世界では自分が絶対者.絶対神の如き存在であり自分に仇なす輩には自由に天誅を加え.敵対するものは何十万人でも躊躇なく抹殺する自分勝手で自分に都合がいい妄想世界を築く(不浄)
🔵五蘊(精神性)⇒主観⇒雑念⇒妄想⇒自我意識
➡現実世界に於いてそんな精神性の低い輩が権力者となると、ハーレムを造り.大量殺戮を行ない.自分を神格化させ妄想世界を現実化させようと試みるのである。
   
④妄想を深めるものは欲望(渇望.執着)であり、妄縄を解くものは理性(知性)である。
➡妄想を繰り返し.欲深くなると理想と現実とのギャップによりドゥッカ(苦悩.欲望.不満.不安定さ...)を深めて躁鬱.統合失調症.精神分裂病へと進行してゆく事となる。
現代社会(物質文明)の病巣の根源は不安定で未熟な人の欲望を盲目的に煽動.染脳(洗脳)する処にある。
   
⑤知性(理性)により客観的に自分の心をよく見張り、雑念を始めたら[雑念を始めた]と気付き.妄想を始めたら[妄想を始めた]と気付き.理性(知性)により制御コントロール(制止)し、自分の行為の一つ一つへの集中力を高めてゆき.自我や妄想が生起する隙を与えない修養こそが雑念.妄想.自我から目覚め覚醒し.乗り越え超越し.捨て去り捨離し.解き放たれ解放される正しい道である。
   
⑥雑念.自我.妄想に気付き.断滅した心は.在るがままに真理(現実.真実.事実.実相)を映し出す。
➡ドゥッカ(不安定さ.苦.空性...)のエネルギーにより.偏りのない中道(超越心)は叡智を顕現させ.堅固な平安.悦楽.静逸.歓喜.顕貴.幸せの境地へと到達する。

無明からの解放
(生存苦) 四苦八苦
①生まれて来てしまった苦しみ(生)
変化してゆき.やがては老いる苦しみ(老)
病気や怪我など健康を害う苦しみ(病)
やがては死ぬ定めの苦しみ(死)
愛するものとの別れ(愛別離苦)
求めても得られない(求不得苦)
嫌な人との出会いがある(怨憎会苦)
色.受.想.行.識という五蘊(五蘊盛苦)
何れも生存苦である。
   
②人は常に喜び.快感.満足を欲して感管(眼耳鼻舌身意)を駆使して無明に探し回っている
★本質的には苦しく.満足出来ず不満(ドゥッカ)で.快感.喜び.満足を渇望している。
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③生存苦な本質でも.存在していたい.生きていたい.死にたくないという煩悩(存在欲)を生存の素因として生きている。
★本質的全ては不安定性の安定化運動でありドゥッカ(苦)のエネルギーにより生かされている存在。
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諸行無常(常なく変化生滅)という真理を理解して受け入れる。
八正道により偏らず分別.分断しない中道を見い出す
智慧の顕現(気付き)
★片極に偏らない中道の安定
生死一如
生は死を前提として価値感が生じている。
煩悩(存在欲)は永遠の存在を渇望している。
苦楽一如
苦楽は物事.現象のを断片的.片極に偏って捉えているだけ.快楽も負担量により苦が本体を現わしただけ。
そんな有為な条件(縁起)により変化生滅する事物に捉われ拘り執着せず、唯一の無為(変化生滅しない実体的なもの)なもの[真理]を依り処(精神的支柱)として中道に於いて堅固で安定的な安楽.安泰.悦楽.喜び.幸せを顕現させる
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⑤生死を八正道(中道による超越次元)により冷徹に客観的に眺める
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⑥自分という心身を含め全てが一瞬々々変化生滅している連鎖性が観えてくる(透察)
★全ては一瞬々々、生じては死んでいる実相
★[連鎖性]・因果律(縁起)に遵って、前の消滅(死)に条件付けられ.次が生成している。
★全ては欲に基づいた表面域の知性.思考力による観念.見解.推論.主観などではなく、心と表現される潜在域に具する透察能力を開発する事により具現する。
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故に瞑想(禅定.観照.内観.内々観)などを必要とするのである。
   
智慧の悟りは悦楽の中に顕現する。

⚫無明からの解放
(輪廻) 
因果律(縁起)に従って人として生まれた身は、やはり因果律(縁起)に従って次の何かに成り続けてゆく。その身体(物質/色)しかり、その心(業.カルマ)しかり。生成.再生.再生性を見通し.理解できない者は刹那的.享楽的.感覚的.感情的.自我的欲求に従って生きようとする
   
②今は違う姿形をとっているが同じ生命である事が理解できず、他の生命を慈しめない。⇒業.カルマ
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③善い処.良い処.恵まれた処へは生まれない。を深める 自業自得.因果応報
       
④.因果律(縁起/捕食の関係性)に従って.至高の存在(人の身)へ向かって激しい流れを幾千万回と繰り返す(輪廻.継続)
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⑤無明から目覚め覚醒し.乗り越え超越し.捨て去り捨離し.解き放たれ解放され.渇愛.執着がなくなり.再生成させる力(心的エネルギーの運動性)の蓄積が出来なくなり輪廻の継続から解脱する。
   
⑥涅槃に成仏する
不安定性により成り立つ諸行無常なこの世界から.安定的な根源エネルギーの世界(天界.仏界ーフォトン.光界)に住する。
★死して彼岸の淵を彷徨う者は、この世でもその心は流れ彷徨う。
★実にこの世に於いて聖者を毀損し.邪なものを供養するものは.死して地獄に永く留まる事となる。

「真理は真理、虚仮は虚仮」なのだが、権威主義的なメンタリティ障害に冒されてる世の中では「悪貨が良貨を駆逐する」ことも儘ある事であり、真ではないものを真であると見做し.真なものを真ではないと見做す盲信する多くの者は決して真理を得ることが出来ない
たとえ理解する人が少なかろうと、真理は真理であり虚仮は虚仮でしかなく虚仮が真理を包括する事など決して有り得ず、主観と渇望による偏見や邪見や錯覚や妄想に魅入られ人を欲深くさせてゆくのであ。
そんな世の中でも、真理を理解できる人達が居ることを信じて、名誉や賞賛、承認や褒賞などを求めず、唯、真理(自然法則)と、こよなき幸せへの道を伝道してゆくことが仏弟子としての使命であり、真理とは世の潮流、人間の利己主義的な欲望に逆らうものでもあり、それにより世の中には争いや苦悩や心痛が生まれるのだから。
無知(無明)な人々に寄れば大衆迎合化し、勢力や所有物は得られるだろう。
しかし、それは同時に真聖な釈迦尊(ブッダ)の御教えを歪め、穢し、貶めることに他ならない。
如何に優れた道具を持っていても、その道具を正しく使いこなす術がなければ優れたものを造りだすなど出来ず、如何に優れた法を持っていても、その法を正しく実践してゆかなければ優れた道を実現してゆく事など出来ない。
優れた剣を造りだす鍛冶師も、多くの名刀を所蔵する収集家も剣豪では決してないように、優れた法や知識を所有する学者や評論家が聖なる真理を体現する事など決して出来ないのである。
不毛な形而上学的論理や迷信的な妄想により観念化し、見解により毀損し、空理空論により、現実から乖離してしまい、釈迦尊(ブッダ)が実践された聖道である人々を無知(無明)の闇の中から目覚めさせ、真の幸せの達成へと向かわせる大慈悲心に基づく
現実的な御教えを、迷信的・妄想的・倒錯的な思想の荒野へと引き戻してしまった盲目的な系譜を離れ、真正な仏教を伝道するために出現した如来として人々の幸せと平和のために我れは在り。
●アングッタラ.ニッカーヤ
  • この法(仏道)は小欲の人のものであり多欲の人のものではない。
    この法は足りる事を知る人のものであり、不満な人のものではない。
    この法は遠離(独住)を喜ぶ人のものであり、衆会を楽しむ人のものではない。
    この法は精進する人のものであり、怠け者のものではない。
    この法はよく気付く人のものであり、愚か者のものではない。
    この法は心を統一した人のものであり、心が混乱している人のものではない。
  • この法は智慧のある人のものであり、無知な人のものではない。
  • この法は無為(現象を乗り越えた真理・涅槃)を喜ぶ.無為を楽しむ人のものであり、有為(現象、妄想の世界)を喜ぶ.有為を楽しむ人のものではない。
●ドゥッカ
不安定さ.不完全さ.苦しみ.悩み.痛み.怖れ.悔い.哀しみ.怒り.迷い.弱さ.脆さ.儚さ.無常さ.空しさ.実質のなさ.惨めさ.無明な欲
●所有の次元の事物(付随.手段.便宜的価値)金銭.財産.物品.地位.名誉.称号.一時の位.賞賛.権威.権力.勢力.知識.世評.名声.承認.健康.寿命.美.体力.愛欲.家族・・・欲するもの)
●無明
本質的無知.思い込み.勘違い.錯覚.誤解.迷信.鵜呑み.既成概念.固定観念.偏り.盲目的.妄想的.主観.感覚.感情.情緒.暗示.自我独善.見解.一般常識.セオリー.多数意見.浅薄.暗愚.無思考.従属.情報.知識.風聞.風説.学説.…
●存在の次元の事物
精神性・霊性.人としての質(クオリティ).人格(レベル).境地(ステージ).器量(ラージ).人柄(カラー).性根(ベース).業(カルマ)など
♧所有物の輝きを自らの輝きと錯覚することなく、例え裸であっても自らの存在性による輝き。