天動説

コペルニクスやガレリオ.ガレリイやケプラーなどにより、地動説が説かれ太陽系の中心には太陽が座し、地球はその周りを廻っているという事実は、21世紀の世の中では子供でも知っていることであり.今更[天動説]など論議に値しないと思っているでしょうが、世の中を見渡せば天動説支持者が今でも溢れているのではないでしょうか、ましてカソリックが正式に地動説を認めたのも21世紀に入ってからであり(進化論はまだ認めてないみたいですけど.)
単なる感覚的表現としての[日はまた昇る]ではなく、自分達を中心とした他力の運行現象により、災厄や御利益がもたらされると説く信仰宗教や新興宗教などは自分達や得体の知れない神仏や霊力を中心として.お日様の方が沈んだり登ったりしていると本気で信じて、呪文やら真言やら読経やら写経とかの力を以って.天地の理法に逆らい.因果律(縁起)を歪めて.自然法則に則らない現象を主張して、信者と言われる方々は、有り難や〜有り難や〜と拝んでいるのですから…
しかし真実は地球が自ら回転して、お日様の方角へと向かうからお日様が現れるように、自らが実践により幸せへと向かわねば、幸せなどあちらから訪れてはくれないのですから…
また人間は、魂や霊体と呼べるような実体的.永続的存在など持ち合わせぬ無我なる現象的存在であるにも関わらず、煩悩(存在欲)は[永遠に存在していたい]と永続的.実体的存在としての魂や霊魂への妄想から目覚められずにしがみつき、自我意識を深め、自分を中心としてお日様や地球や宇宙が廻っていると倒錯した天動説思考へと陥ると、自分が周りに合わせながら安定や平和を造ってゆかねばならない現実(地動説)を否定して、周りを自分の都合に併せようと自己中心的で自分勝手な天動説運行を始めるのです…
天動説には当時の哲学や思想が盛り込まれていて、地球は神仏が宇宙の中心として創造した特別の天体であり、地球は宇宙の中心であると共に、全ての天体の主人でもある。
全ての天体は地球の従者であり、主人に従う形で運行していると考えられていたのです…

西方浄土は何処?
日本仏教の殆どは得体のしれない神仏への信仰宗教であり、例えば盧遮那仏(ルシャナ仏)や大日如来という宇宙の意志の象徴だと宣う意味不明なプラパンチャ(戯れ言.能書き)とか.
阿弥陀信仰とかその脇仏の観音(観自在菩薩)信仰や弥勒信仰がメインであり、天台宗ではゾロアスター教のミトラ神まで崇めていますが、天動説思想でもあり、例えば西方浄土を指差してもらうと、皆さん西を指差しますが.その西方も.地球は東に向かって自転しているのですから、いつしか天空を指すこととなり、やがては東方を指すこととなりますが…ではいったい西方浄土とは何処なんでしょう?
お釈迦様が説かれた仏教とは、そんなおマヌケな教えではありませんから…
■流動
世界はエネルギーの流動なのです…
この私でいえば、過ってクレオパトラが飲んだのち.世界を巡り巡った水を、私は既に飲んだかもしれませんし…
またお釈迦様やキリスト様が吸われた空気を私が吸う確率も90%以上あり、既に吸ったかもしれませんし、また根源エネルギーにしろ.素粒子にしろ.原子にしろ.分子にしろ、今日の私の身体を形成している材料の中に過ってお釈迦様やキリスト様を形使っていた材料が使われている確率も90%以上あり、ひょっとすると今日の私の左手の甲の辺りはお釈迦様で.肩先辺りにキリスト様かいらっしゃるかもしれません…
貴方も.お釈迦様やキリスト様を材料として造られているかもしれないのですから…