全体主義

全体主義思想

お釈迦様は.自分を正しい方向へと運ぶための教えを.乗り物に喩えて.筏(いかだ)により.彼岸(ニルヴァーナ.涅槃)へと渡れと説かれました…

それは偉大なる教えも.涅槃への到達を果たし.必要が無くなれば打ち捨て.捉われて重荷にしない為なのです…

つまりは.教え自体が宝というよりは.教えにより血肉となった境地こそが宝なのですから…

大乗思想とは.ある意味.全体主義思想だと言えると思えます…
権威や空論や得体の知れない神仏への信仰により.全体の利益を個人の利益より優先するという全体主義思想であるばかりではなく.個人の私生活や心情までも積極的に.また強制的に全体を従属させようとするものであるのですが.凡そ全体主義が人々に自由と解放と幸福と安心を永続してもたらした事などなく.そこにあるのは束縛と恐怖と収奪と隷属であり.決して達成される事のない絵に書いた餅に過ぎない事は歴史が証明しているのですから…
それは突き詰めていけば.全体主義思想とは群衆心理や集団心理を利用したマインドコントロールを目的としたものであり.例えば.とても順僕な一個人も集団的状態に於いて心理誘導されると犯罪性.凶暴性.攻撃性.盲従性.衝動性.激高性.軽信性.被暗示性.偏狭性.感情を刺激し.道徳倫理感の欠如的をもたらし.平然と殺人を犯す人間へと変身させもする怖ろしいものなのですから…
例えば[皆の幸せ]とか[皆の利益]とか[利他]と言うは耳障りがいい言葉ですが.非営利団体と嘯いても教団経営とは経費が嵩むものであり.利益追求は必然となるのでしょうが.凡そ慈悲.慈善を主眼とする団体として在る宗派など見当たらず.また[富]に関して見た時.皆が富み.恵まれる事は有り得ない幻想でしかなく.金財とは皆が金持ちであったら価値のない性質のものでもあり.あの手この手で誰かと奪い会い.誰かに苦しみをもたらす事になっても.自分は獲得すると言う.弱肉強食の本質により.そこに貧富の差を生じさせる事により価値が生じているので.もし仮に皆が幸せになったら.何かしらで他人を貶めてでも自らの溜飲を下ろそうとするのが.自我意識(エゴ)なのですから…
しかし汎ゆる所有の次元の事物に留まらず.また感覚的な面においても.誰かが快く暮らす為には.縁の下の多くの人々の労苦を必要としているものなのです…
また感覚的な満足や幸せとは.他の犠牲の上に成り立つ性質のものなのであり.ですから無明で浅薄.短絡的なプラパンチャな人間達が夢見る.平等で平和で幸福な社会(ユートピア)という小説からヒントを得て創り上げられた理想論.妄想論を掲げた社会主義共産主義が.却って支配層と隷属層という差別と搾取と隷属により成り立つ階級社会を造り出してしまいますし.皆を乗せる大きな船だと嘯く大乗は得体の知れない神仏や怪しげな力とか眉唾な法則を.無思考に盲信することを強い、逆らう者には仏罰が当たるとか地獄へ堕ちると脅し込むことにより成立しているのです…
ですから仏の教え仏教では理想論を語らないのです…
今も昔も.理想論を語る人には腹黒く.腹に一物ある人が多く.理想と現実とのギャップが甚だしいものなのです…
それらは仏教で戒めているプラパンチャ(戯れ言.能書き.空論.仮説.妄想.形而上の論理…)の一つでもあり.仏教とはそんな耳障りのいい幻に捉られて酔生夢死する人々へ慈悲の心から目覚め覚醒し.乗り越え超越し.解き放たれ解放される道を説いているのですから…
例えば.中国仏教を日本にもたらした中国の.今の支配者である中共は.現在.アメリカと戦争の危険さえはらみながら揉めていますが.今ひとつその緊張感が伝わって来ないのも.もし戦争となった時に.重要な要素(ファクター)となるだろう日米同盟に風穴を開ける策としての.日本の御し方は先刻ご承知とばかりに日本を見縊っている節もあり.それは荘厳重厚な美辞麗句で飾り立て.難しい言い回しで大言壮語した理想論を語れば.豚も木に登るが如く.コロッと騙せると高を括っているのであり.近年の重要技術情報の搾取や.世論形成や.ハニートラップや金に転ぶ浅薄さにしても.愚かなくせに小賢しい連中を.正義と善意の仮面を被り.偽善と空論と饗しを以って下手に出ながら.容易く下僕として取り込んできた経験と.阿弥陀信仰や観音信仰.弥勒信仰などを進化.発展した仏教だと嘯きながら.日本人を誑かし.盲目的な系譜を紡がせる事にも成功を収め.バッタもんを随分と掴まされながらも.日本の為に先進的な仏教やら何やらを伝えて下さった大中華帝国様々と強烈なバイアス(アガティ)を掛けた成功体験に味をしめた過去に裏打ちされているのですから…
人は自分を基準とした尺度でしか物事を見ることが出来ないもので…
無常な現象で偏った見解に過ぎない感覚.感情.主観を尺度として物事を測れば.視野の狭い自我意識に翻弄されることとなり.それが苦へと繋がってゆくのです…
苦しみ…それは一切を如実に観ることのできない.人間の無知からきているのですから…
しかし残念ながら.世間と言うものには.事実を素直に認める性格は持っていないのも事実なのです…
伝統的なこと.思い込み.権威.信仰.迷信.先入観.既成概念.文化的価値観...などが優先的に信頼され.人々に事実を理解させる事はひどく骨の折れる作業を伴うものであるのです…
まして付和雷同しやすい質を具した無思考な善人が多い我が日本民族は.悪意を懐に抱いた偽善者の巧言にコロッと騙され易い…
●信じる者は騙される          

無思考に.権威に騙され.世評に騙され.伝統に騙され.欲望に騙され.風説に騙され.肩書に騙され.多くの人は真理(真実)を見ようとはしない…                社会をつらつら眺むれば今まさに真の仏教思想を説く事の重要性を痛感せずには居られない…

知識や情報により悟る事なく…

精神作用(五蘊)や思考力により悟る事なく…

悟りを欲して.悟る事なく…

呪文を唱えて.悟る事なく…

瞑想により.悟る事もなく…

唯.在るがままを眺めるだけ…

●情けない話ではありますが.強い相手や権力には阿り.口をつぐむ一方.虐めたり叩いてもよさそうな奴は.徹底的に虐めたり叩いたりして憂さを晴らそうとする.そんな長いものには巻かれろ的で居るから責任の所在を明確にすることもなく.自分勝手な正義を振りかざして攻撃対象としての村八分を造り出そうとする心の貧しさを併せ持つのが.多くの日本人(大衆)の根深い国民性なのではないでしょうか…
当たり前だと言われることであっても.何処で、誰が.何の為に決めたを踏まえていなければ.唯.盲信しているだけ…

そして妄信者はどうでもいい者物事.下らない者物事.つまらない者物事など小事には拘り.捉われ.執着してゴチャゴチャと考える癖に.肝心で大切な物事には感情的な主観を先立たせて.現実と妄想の狭間で藻掻いているのです…

 

目覚め[覚醒]   乗り越え[超越]   解き放て[解放]

⚫バイアス(アガティ)
先入観.思い込み.錯覚.既成概念.固定観念.迷信.通説.仮説.伝統.暗示.刷り込み.権威.洗脳.誤解.偏り誤った知識や情報.