愚かさの根源

全ての愚かさの根源は無明(無知)であり.誤解であり.錯覚である…
自らが.自らの依り処となり、真理(真実.事実.現実.実相)を灯火とし、無明の闇を晴らして.愚かさの根源を打ち破ってゆきましょう…
道は私達.一人々々が自ら歩まねばならないものなのですから…人間より高い位置から.人間を差配し.導き、時には手を貸してくれる存在など居ないのです(得体の知れない神仏)
如来(タダーガタ)は、その道を指し示すだけ…

 

人は自らの努力と知性によって.汎ゆる束縛から自らを解き放ち、自らを自由で歓喜と幸せに満ち溢れた世界へと運ぶ事ができるのです…

自己解放は自ら真理を実現することによって得られるものなのです
人々よ…貴方達は疑い.戸惑い.躊躇い.怯みながら、肩を落とすだろう…
それは当然である…何かしら.困った時.怖れた時.苦しむ時に自分を救助.救済し.導き.手伝い.守ってくれる創造主とか神仏とか霊力とか超越的なものなど存在しない現実を、まの当たりに眼前に突き付けられ、覚悟はしててもその現実を受け入れたくはないのだから…
人々よ、権威.伝統.風格.先入観.思い込みなどに惑わされてはならない…単なる伝聞.単なる風評.単なる形而上の仮説.確証のない知識や情報.上辺の可能性.単なる推論に過ぎないものに騙されてもいけない…感覚的に快く.耳障りのよい.欲望を刺激する.自分の嗜好に合致するという理由で鵜呑みにしたり、無抵抗に受け入れてはいけない…
よく眺め.よく吟味し.よく分析し.よく思惟し.確証を得てから信じなくてはいけない、
疑いは[妨げ]だという無知な輩が多いが、疑心暗鬼は進歩を妨げるものですが、疑問は進歩を促すものであり、疑問をそのままにしては.真には先へ進む事は出来ないのであり、先へ進むためには疑問を無くし.晴らし.理解しなくてはならないのです…
つまらない物事.下らない物事.どうでもいい物事.無価値な物事は除外しながら、絶えず疑問を晴らし、無明の闇を[真実]という灯火で照らし出してゆく事こそ、盲目的な愚かさから解き放ち、自らを自由で.歓喜と幸せに満ち溢れた世界(涅槃.ニルヴァーナ)へと運ぶ道なのです.
真の仏教の根幹.真髄.目的.価値.奥深さは、至高なる[真理]の内に顕現するのですから…
 

■四無量心

四無量心 即ち三学(戒定慧)の実践であり、八正道に通じ、無明の闇を晴らす道なり…

 

努め励む者よ…慈しみ(メッター)の内観を深めなさい…それは慈しみ(メッター)の内観を深めれば.どんな瞋恚も消えてしまうのだから…

努め励む者よ…同悲(カルナー)の内観を深めなさい…それは同悲(カルナー)の内観を深めれば.どんな残虐性(無慈悲)も消えてしまうのだから…

努め励む者よ…喜び(ムディター)の内観を深めなさい…それは喜び(ムディター)の内観を深めれば.どんな不満も消えてしまうのだから…

努め励む者よ…捨(ウペッカー)の内観を深めなさい…それは捨(ウペッカー)の内観を深めれば.どんな動揺も消えてしまうのだから…

■慈・悲・喜・捨

【慈】慈しみ 相手の楽を望む心 

【悲】憐れみ 苦しみを抜いてあげたいと

       望む心

【喜】喜び、 相手の幸福を共に喜ぶ心

【捨】平静  相手に対する平静で落着いた

       心.動揺しない落ち着いた心