如来品正師 多々方路傍石語録ー12

スピノザ
スピノザは、大自然こそ神であると言った
それは神の存在性を.畏れ.敬い.感謝する対象として定義し、願い.縋り.命令.差配する存在性を否定したのであり、相補性により成り立つ現象的存在として.他の全てへの感謝.畏れ.敬いを説く仏教とも合一した真の宗教者だと言えるのではなかろうか。

五蘊
世の中では節電.節水.節約と.仕向けられてか随分と捉われてますが…(決して悪い事ではありませんが)、煩悩(存在欲)に振り廻されて生きてる身には然程に拘る事とも言えず、拘るべきは煩悩に主導されて五集合要素(五蘊)を回転させてゴチャゴチャと雑念や妄想してる無駄なエネルギーを節約すべきであり、煩悩(生存欲)の要求に応えてゴチャゴチャと.下らない事.どうでもいい事.つまらない事に気を取られ捉われ.拘り.執着して.雑念や妄想で大量消費してるエネルギーが却って心身を害し.寿命さえも縮めてるとも識らず…(莫妄想より一歩踏み込んで…節五蘊)
無駄な五集合要素(五蘊)の作用を制御してやれば自ずと安寧は訪れる

不 死
生きてるとは細胞などの集合要素が活動する事ならば.毎日.毎日死んでは生まれてる…
昨日の細胞は今日は道端の塵となり今.新たなる細胞が我が身を形成している

生きてるとは意識を形成し.思考する事ならば.毎日.毎日死んでは生まれてる…
夜、眠り意識と思考から解放されて朝.ふたたび新たなる意識と思考を始めてる
生きてるとは.細胞などの再生成による.意識と思考作用が捉えているだけ
つまりは煩悩(存在欲)に促された五集合要素(五蘊)の作用(意識.概念)と思考を統制すれば生死を乗り越え.不死となると言う事さ

秘術
仏道に秘術は沢山あるが、世間を憚って.余り詳解(紹介)はしないが眉唾な密教やカルトや超能力の類とは異なるものではある・・笑
折角なので一つ位は.御披露すれば、
世間には[褒め殺し]なる荒業な選挙戦術があるが、仏の秘術の一つに[言葉で人を殺す]がある、これは過って諸葛亮孔明も用いた事があるようだが、要は相手の持つ本質的な価値感を深淵なる洞察力で見抜き、その命にも代え難いとも言える相手にとって本質的な価値感を.徹底的に攻め.否定し.破壊してしまうのであり、相手を大概は憤死させてしまうから、秘術とされるのである。寸止め・・笑

真の修行者
修行者らしい身なりや髪型をしようとも、断食.滝行.苦行を行じようと、何れも迷いや愚かさを克服し.心を浄め.無明の闇を晴らす役には立たない刺激に虚を衝かれぬよう感覚器官をよく見張り.心を鎮め.心身を調えることこそ、正しい覚醒への道である。また生きとし生きるものたちを、害さぬ者こそ真の修行者である。

ダーナ.ヴァルガ(出曜経)から.
○一切の形成されたものは無常であると明らかな智慧をもって観るときに.人は苦しみから遠ざかり離れる、これこそが.人が清逸になる道である
○一切の形成されたものは苦であると明らかな智慧をもって観るときに.人は苦しみから遠ざかり離れる、これこそが人が、清逸になる道である
○一切の形成されたものは無我(我ならざるもの)であると明らかな智慧をもって観るときに.人は苦しみから遠ざかり離れる、これこそが人が清逸になる道である
○一切の形成されたものは空性であると明らかな智慧をもって観るときに.人は苦しみから遠ざかり離れる、これこそが人が清逸になる道である
●形成されたものとは条件(縁起)により生起し消滅する性質のもの
●無我(アナッタ)
この現象世界に存在するものに固定化されたものなどなく、全ては変化生滅してゆくものであり、[自分]や[自分の所有物]への捉われ.拘り.執着から、ドゥッカ(迷い.苦しみ…)が生じるのであり.そこには自我(私.我れ)と呼べるような固定的に.単独に存在する実体などなく.全ては関係性の上(縁起)での現象であり、事態が変化生滅するから.進歩も向上もあるのだと覚れば.悩む事も苦しむ事も執着する事もなくなる。

覚醒と超越 
人々が真に目覚め.乗り越え解き放たれる為には.社会形態.生活様式.集団心理等により.捉われ.拘り.執着し.洗脳(染脳)され.罹患している[権威主義的メンタリティ障害]に気付き.正しく自由な見識を取り戻し.心を浄め.真実を受け入れ.物事の本質を見抜き.見定め.理解する叡智の育成に努め励まねばならない。
Eψ=MCΨ ²