三毒の解毒剤

煩悩とは何ぞや、

これ[百八つ]とも[数千]とも言われしが、
是れ、唯、[存在欲]に収束せり。
人を悩ませ.苛み.苦しませる.ドゥッガへと陥らせる元凶….無明なるが故に.湧き出で.また染入るアーサバー(汚穢)とは何ぞや、
これ煩悩の渇望に従いて欲を生じさせる人の身心を蝕む猛毒である。
ではこれら猛毒の解毒剤は有りや無しや
路傍の如来、応えて曰く
是れ八正道と死随観による煩悩の制御(コントロール)なりと…
この至高なる説法を賜いし者達、皆.程なく悟りて.解脱し.涅槃(ニルヴァーナ.大楽)へと至れり
有りがたや    路傍の如来   合掌
●煩悩

煩悩の欲求に幾ら応えた処で、更なる要求をしてくるだけで、決して満たされ.足りる事がない。

逆に、煩悩の要求を抑制しコントロールしてやれば、心の波打つ湖面は.次第に鎮まってゆき. 鏡面の如く澄み渡り、心は真理(真実.事実.現実.実相  )を映し出す。

三毒(貪欲.瞋恚.痴愚)

永遠に存在する事を夢想する煩悩(存在欲)は、存在にとりプラスだと感じる物事は引き寄せたいと貪り(貪欲).存在にとりマイナスだと感じる物事は遠ざけたいと怒り(瞋恚).存在にとりプラスでもマイナスでもないと感じる物事は不満(痴愚)を生じさせる.この煩悩に主導された三毒に.無明な人は翻弄されながら、ドゥッガ(苦.心痛.迷い.悔い.儚さ.不安定さ……)を深めてゆく

 

●全ては存在欲(煩悩)
●死随観
●三学
八正道    戒律の章(戒)
八正道    禅定の章(定)
八正道    智慧の章(慧)