ガラパゴス化と美学

ガラパゴス化した観念を奉じ、偏った美学に支えられながら、取り残されてゆく姿は憐れでもある…
硬直した社会からは、新しいものは生まれない…本来、2番煎じ.3番煎じの強みは価格という競技に於いてのみ発揮されるものだが、過っての日本の強みは.そこに高付加価値を具えさせた事であったのだか、国の安定と進歩に伴って価格競争では新興国に太刀打ち出来なくなった時、ガラパゴス化した観念と偏った美学に支えられた無思考な指導者達は残りの高付加価値に活路を託し、自ら衰退していった様は、まさしく驕れるものは久しからず.ただ風の前の塵に同じ…
それは仏教世界にも通じる事で.普遍な絶対真理に支えられて居ながら、、無常を説きながら常住の神仏を住まわせ、無我を説きながらガラパゴス化と偏った美学に酔いしれた自我意識から目覚めず、皆苦を受け入れず.楽する術に.のたうち廻っては居まいか…
全ての因果は応報し、全ての業は自得するもの…いつまでも.多くの無明な人々に支えられ.ガラパゴス島に閉塞し、常住し.自我に捉われ.嫌苦して居られるものでもなく、過って変化生滅してゆく世界の実相を目の当たりにした時、その素直さと謙虚さと向上心で.乗り越え超越し繁栄を築いてきたが、周回遅れか.置いてけぼりに成りつつある昨今、我欲しか興味のない社会の潮流の中に生きる人々に果たして、
素直さと謙虚さと向上心で以って、難局を乗り越えられる事が出来るのだろうか…
それらを自分達の能力の問題だと錯覚してはいないだろうか…
それは、仏教により培った.素直さと謙虚さと向上心を.世界が認めて.力を貸してくれたから為し得た事であり、何処に.我欲に塗れた亡者に力を貸してくれる人などあろうか…
歴史が証明しているように、素直さと謙虚さと向上心を失なった亡者は、終いには盗み.騙し.掠め取り.自ら墓穴を掘る事となるのだから…
愚かさ無明さを捨て去り離れ(厭離)…
素直さと.謙虚さと.向上心で、
目覚め(覚醒)乗り越え(超越)解き放て(解放)