正義と暴力

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虐げられるロヒンギャの人々に捧ぐ

正義と暴力
●敬意と和合(寛容と相互理解の精神)
暴力とは自分達の見地や見解に沿って拘り捉われ固執する事により引き起こされる。
♥如何なる形の、如何なる口実の下の暴力も釈迦尊(ブッダ)の教えに背くものである。
人は自らが信じ信奉している事のみが真実であり、他の全ては偽りであり間違いであると主張し他の見解.見地や信仰を誹謗し自らの見地.見解や信仰.宗教に従わせようと攻撃する事があってはならない。
自らが信じ信奉するものは自らが信じ信奉するものとして、他の見地.見解や主義.主張.信仰.宗教も敬うべきである
そうする事により自らを高め成長させるのだから敬意と和合により害する事も害される事もなく平和に共生して行こう。
♥在る一つの見解に固執し他の見解を見下す事、賢者はそれを囚われと呼ぶ
健全な健善なる見解や主義.主張.信仰.宗教とは人々を安全.安心.平和.幸福.喜び.静逸へと導く為にあるのであり、人々に楽園や極楽を夢見.妄想させたり、ありと汎ゆる不安や恐怖や罪の意識を掻き立て洗脳化したり従属化させたりする為に有るのでは無い。
また正義という言葉も曖昧で危険であり、全ての人々、全ての生き物にとって正義であるものなど何もないにも関わらず、自分達の見地.見解.主義.主張に立ってそれを絶対的な正義だと錯覚し妄想すれば異なるもの従わぬもの全ては悪と定義づけて、人類は神仏や正義の名(大義名分)に於いて、善行より悪行.施与より収奪.平和より争い.育成より殺戮.愛より憎しみ.敬意より敵意.和合より分裂.共存より排除.建設より破壊を繰り返して来たのである。
無明で妄想的な怖れ.不安.誤解.錯覚.憎しみ.怒り.怨み.自我意識などに起因する偏った見地.見解.主義.主張による道義.平等.正義.天意.賞罰などを振り翳す時、その奥底には掟を定め裁きを主宰し善悪.是非を決定する至高な存在としての得体の知れない神や仏などの意志を前提条件として、汎ゆる悪行や殺戮を正当化させようとする作意が働いているのでありやはり人々に楽園を夢見妄想させたりありと汎ゆる不安や恐怖や罪の意識を駆り立て洗脳化し従属化し牧畜化させ暴力へと導いてゆくその根底には得体の知れない妄想的な神や仏や力の意志や選別への従順を正義と錯覚する自我意識を拠り処とした選民思想へと貶めてゆくのである。
例えば西洋思想のキリスト教など端的であり、コンキスタドールと呼ばれるスペインのコルテスやピサロなど多くのキリスト教徒がインディオを何百万人.何千万人虐殺しようがピューリタンが先住のインディアンを何百万人.何千万人虐殺しようがそれは正義を行なっていると思って為されたのであり得体の知れない妄想的な神の意志とその神から与えられた新天地に掬う獣の類(人間以下の存在)を排除する事を罪とは考えず正義の名の下に大虐殺は平然と行われているのである。
顛倒の善果 よく梵行を壊す 曇鸞
アングリマーラ(アサンヒ)の福音
非暴力という崇高なる道により、人を殺したり傷つけたり人間同士が憎しみの感情を拡めたい言う欲望を人々から永久に消し去ってくれますように。
 Jr.ジャナワルデネ
⚫諸仏の教え「七仏通誡偈」
諸悪作.衆善奉行.自浄其意.是諸仏教
一切の悪行を行わなず、善行を行なう事
自らの心を浄める事、
これが仏陀達の教戒である。
忍耐.堪忍は最上の修行である。
涅槃は最高のものであると、
仏陀達は説きたもう。
他を害する人は出家者ではない
他を悩ます人は道の人でもない
罵る事なく.敵対する事なく.
戒律に関して己をまもり、
食事に関して適量を知り、
静かな処で独り臥し、座し、
心に関する事に努め励む。
これが仏陀達の教戒である。