煩 悩

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自分を高め 世界を変える真正な仏教
目覚め、乗り越え、解き放て!
煩悩
■煩悩とは存在欲である。
五欲(生存欲.生理欲.承認欲.色欲愛欲.所有欲)も全て存在欲
百八とも数千とも言われるが全ては存在欲
■煩悩は生存の素因であり煩悩滅却は詭弁である
生物は煩悩(存在欲)という欲に生かされている。
※つまり人間は煩悩を生存の素因として生かされているのであり生きる意欲という欲望である
■存在欲とは「生きていたい.存在欲して居たい」という欲望であり永遠の存在を欲し渇望している
三毒(貪欲.愼恚.痴愚)貪愼痴
貪欲(貪)とは煩悩(存在欲)が、永遠に存在して居たいという渇望にとってプラスだと感じた物事に対して貪りたいとする欲求
愼恚(愼)とは煩悩(存在欲)が、永遠に存在して居たいという渇望にとってマイナスだと感じた物事に対しての敵意や強い怒り
痴愚(痴)とは煩悩(存在欲)が、永遠に存在して居たいという渇望にとってプラスかマイナスか判断出来ない物事に対しての不満
小楽と大楽
永遠に存在して居たいという煩悩(存在欲)の欲望は果てしなく、一つの欲望を果たしても更なる要求をして来るだけであり決して充たされる事のない不毛で尽きる事のない欲望に翻弄されるだけでしかない事に気付かずに一時的な満足(小楽)は得られる付随物(手段的価値)に過ぎない所有の次元の事物を生存の目的だと錯覚して人は束の間の満足と引き換えに多いな不満を紡いでいる
逆に煩悩(存在欲)の欲望が果てしなく不毛で決して尽きる事のない欲望だと明確に理解して煩悩(存在欲)の欲求を制御(コントロール)して、所有の次元の事物とは付随物(手段的価値.一時的な位)に過ぎす決して目的としての価値を有しては居ない事を明確に識って生きる手段としての必要を量かり一時的な位所有の次元の事物に向かおうとする欲望を制御(コントロール)してやれば、欲望という小石を投じた湖面が波立つように騒ぐ心は次第に鎮まり、真の生きる価値、真の生きる意味、真の存在の価値を鏡面の湖の如き心に映し出す。
●五集合要素(五蘊)
色.形.音.声.香り.味わい.触感.考えられるもの、好ましく.愛すべく.意に適うもの、それらは世人には安楽であると認識される又それらが滅する時にはそれを苦しみであると認識する SP-760
自我への執着から離れる事が安楽であると目ある人は観る、正見する人の考えは無明な世人と正反対である SP-761
世人が安楽であると称するものを、目ある人は無常であり苦しみであり無我であり空であると識り、世人が苦しみであると称するものを目ある人は安楽(スカ)であると識る。
解き難き真理(真実.現実.実相)を見よ!
無明(本質的無知)なる者達は此処に迷っている SP-762
●福徳
生命(長寿)と健康と美貌に恵まれよ、天界に生まれよ、高貴な家に生まれよ福徳を生ずる行ない(四徳)に努め励め、
益々の広大なる福徳と広大なる喜び(大楽)を追求するならば、誠実.自制.忍耐.施与に努めよ
■働きと行為
意識は条件から生起し条件のない処に意識は生起しない。
行為とは意図(チュターナー)により為され、働きとは無意図に潜在意識により為される。
生存の素因である煩悩(存在欲)の欲求(業.カルマ)に従った五集合要素(五蘊)の働きによる主観.雑念.妄想を行為として知性(理性)により客観的.知性的(理性的)な認識.把握.理解.思考能力(ポテンシャル)を高めてゆく。(法念処)
働きとして行なっている呼吸.歩行.動作なども行為として認識.把握.理解.思考してゆく(身念処)
働きとして身に付いてしまっている下らない物事.詰まらない物事.下らない物事などに気を捉われたり拘り執着する心を行為として認識.把握.理解.思考して制御(コントロール)してゆく(心念処)
働きとして五感管(眼耳鼻舌身)による刺激.情報による感覚を行為として捉われ拘り執着しないよう制御(コントロール)してゆく(受念処)
■所有の次元の事物とは
金銭.財産.物欲.地位.名誉.称号.肩書.権威.権力.勢力.経歴.自己顕示欲.承認.理解.称賛・・・
■煩悩(存在欲)は無明(無知)なのである
永遠に存在して居たいという決して叶えられない存在への執着も無明(無知)だからであり、何故生まれて来たのか?何故存在するのか?何の為に生きるのか?と言う本質的な疑問に答えを見い出せないまま無明な闇の中を存在欲の衝動を生存の素因として生きて居るのであり、この本質的な疑問に応えるべく宗教は在るのであり、得体の知れない神仏や超越的な力を信仰する為に宗教が在る理由ではなく、得体の知れない神仏や妄想的な超越的な力を前提とした信仰は真理を歪め、それら前提を乗り越える事が出来なければ決して真理(真実.現実.実相.摂理)に到達する事が出来ない。

やがては必ず訪れる死を前提として二度と巡り合う事のない今という瞬間を幽玄で奥深く至高なものとして味わう
しかし多くの誰もが生きて居る内にとばかりに煩悩(存在欲)の渇きを癒そうと所有の次元の事物に魅入られ所有して行く事に血眼で無明(本質的無知)を捨て去る事が出来ない
金財.物欲に始まって地位.名誉.称号といった一時の位に執着し、想い出作りだと喜びを求めて彷徨っている
馬の口を把えて旅するもよし、船の上に生涯を浮かべて旅するもよし、異国を巡り旅するもよし、豪遊するもよし、記念を残すことに明け暮れるもよし、なれどそれこそが今生だけのものであり今生の記憶さえも置いてゆく唯、風の前の塵に同じものなのである
只今の在るがままの至高なる味わいに比べれば無価値な雑草を美味い美味いと食べているに等しく真に精神を成長させる栄養素とは成って居ない
今生に煩悩を乗り越え知性(理性)を高めたるや、今生に煩悩を乗り越え精神性を磨きたるや、今生に煩悩を乗り越え真理を極めたるや、今生に煩悩を乗り越え境地を深めたるや、今生に煩悩を乗り越え度量を肥やしたるや、今生に煩悩を乗り越え命の意味を見い出したるや、今生に煩悩を乗り越え存在の価値を現わしたるや、今生に煩悩を乗り越え執着を捨て去りたるや、今生に乗り越え解き放たれ自由で自在なる存在となりたるや、これらが次の生が根源へと還るか流れ続けるか又、良い処に生まれるか悪い処に生まれるかを決定付けてゆく縁起(因果律)であり、成仏するか輪廻してゆくかなのであり、魂や霊魂など無くとも生命は悠久の時を流れ続けてゆく