大法輪

仏教の象徴として[大法輪]があります…
そして多くの仏教宗派でもよく描かれたり用いられ.新興宗教や今も世間を騒がしているカルト集団の鸚鵡系や、法輪の言葉から連想されるのが大法輪は掲げてませんが気功集団からカルト仏教集団へと変節した中華系の法輪功などがありますね…
では何故、大法輪を仏教の象徴的シンボルとするのかと言えば、色々な見解はあるでしょうが、中でも確かなものとしては
①に人間というものを荷馬車に喩えて説く処から象徴化された…
②に仏の教えの実践に於いて欠かす事が出来ない八正道を象徴化している…
③に仏教で涅槃(ニルヴァーナ)へと至る修養項目(七科三十七道品)を法輪に擬えて、大悟(涅槃)と絶対真理の象徴としての大法輪が考えられる…
出離(ネッカンマ)とも(デタッチメント)とも言い、八正道.輪廻.因果律(縁起)を象徴するた大法輪(宝輪)と共に、仏の教え仏教に於いて象徴(シンボライズ)として用いられる蓮の華もこの出離(ネッカンマ.デタッチメント)を現わす…

それらは仏教の真正な修養法の象徴でもある
①人間の心を車輪に喩えると、身体(貨車)と世界(路面)との間にあって、路面からの振動(苦楽)や揺れ(不安定性)を和らげ.安定性を保って動力をスムーズに伝えて動く(生きる)ために車輪(ホイール)があり.それは外周部(リム)と輻(スポーク)と軸受(潤滑剤.ベアリング)と車軸(ハブ)と軸棒とによって構成されています
②道路(社会)からの刺激は、リムで受け取られハブへと伝えられますが、リムとハブとを繋ぐ輻(スポーク)が曲がっていたり、傷んでいたり、歪んでいたりすると、その回転運動は荷馬車に快適.安定的には伝えられず、しかも不自然な負荷が掛かる部位を害なってしまったりします、つまりは道路からの刺激を車軸(ハブ)へ伝えて快適に軽やかに荷馬車を運行させるためにはハブとリムとを繋ぐスポークの状態が快適で安全な運行の為には大切なのです…
その快適で安全な運行の為の八正道なのです
☆力の加わる方向と材の強さの高い方向を合わせることで、車輪の強度、耐久性を高める

☆無駄な部材を削減でき、重量の軽減が可能になる。
☆通風を得ることができるため、冷却性の向上も期待でき、横風による走行安定性への悪影響も低減する
☆スポークの隙間に視界を得ることもできる
仏道の修養項目を七科三十七道品に分類
[七 科] 四念処(四品).四正断(四品).四神足(四品).五根(五品).五力(五品).七覚支(七品).八正道(八品)   計(三十七道品)
そしてよく眺め.分析し.思惟思推し.検証し.確証を得て.理解する対象が.三宝印(諸行無常.諸法無我.一切皆苦)であり、因果律(縁起)であり、四聖諦(苦集滅道)であり、五集合要素(五蘊)であり、輪廻転生なのです…
そして.それにより顕現する法果が、涅槃(ニルヴァーナ)なのですから…