目覚め(覚醒)
乗り越え(超越)
解き放て(解放)
人間とは、無明(本質的無知)な状態で生まれついているのです…
そしてその生まれついての無明(本質的無知)の闇を振り払い、盲目的に手探りで生きねばならない不安定(ドゥッカ.苦)な人生を、真理(真実)の灯りで照らし出し開明的で安定的な人生へと転換させてゆく法則を説くのが仏の教え[仏教]なのです…
それは無明ゆえのドゥッカ(不安定さ.不完全さ.苦しみ.悩み.迷い.憂い.哀しみ.怖れ.悔い.心痛.不安.不満.儚さ.脆さ.弱さ.空しさ.実質のなさ.惨めさ.欲望…)の呪縛から逃れようと.盲目的に得体の知れない神仏や霊や魂や、物理法則に逆らう怪しげな超能力や予言を妄想し、本来的な大いなる存在(天地自然.大宇宙など)への畏れ.崇め.敬い.感謝の象徴としての信仰を歪めさせ、不毛な妄想を.依り処(精神的支柱)とする事により人を更に盲目的にさせてゆくのです…
人は.この世に妄想を膨らます為に生まれて来た訳ではありません…
人は.この世に欲望の炎に煽られ.燃き尽くされ.執着心愛着心を深める為に生まれて来た訳ではありません…
人の身として生まれる事が出来た.この幸いは自我の欲求(煩悩の欲求)を満たす為に授かったのではありません…
無明の闇を晴らし、因果律に従った他の全ての人.物.事との関係性(相補性.縁起)の上に生じ.変化し.滅してゆく、他の犠牲の上に成り立っている現象的存在として、他の全ての人.物.事に感謝し.役立ち.我が事として慈しむ人の質.人格.度量.境地などを実現する為に、人の身として生まれる事が出来たのです…
ですからその指し示される目的へと向かう人は、たとえ成仏は果たされずとも.人の身として善い処へ生まれ変われますが、無明の闇の中を盲目的に煩悩(欲望)の炎を燃え上がらせ、執着.愛着に絡め取られた人は、輪廻転生の激流の中を.因果律(縁起)に従い.生命進化の捕食の関係性の上に、地獄界(分解層)>餓鬼界(生産層)>畜生界(一次消費層)>修羅界(二次消費層)>人界(雑食層)>天界(正智層)へと継続の因縁を紡いでゆくのです.
所有の次元に左右され従う理法は.此の岸の理法であり、彼の岸の理法は冷徹厳峻なる存在の次元に左右され従う理法なのですから…
【参 考】
🔵ドゥッカ(思い通りにならない苦しみ)
不安定さ・不完全さ・苦しみ・悩み・憂い・難儀さ・迷い・心痛・嫉妬・憎しみ・恐怖・哀しさ・悔い・飽き・退屈・儚さ・脆さ・弱さ・空虚さ・惨めさ・実質のなさ・不満・怒り・不本意・無常さ・無明・欲・渇きなど…
🔵所有の次元の事物
金銭.財産.物欲.地位.名誉.称号.身分.異性.伴侶.家族.仲間.権威.権利.承認.理解.権力.勢力.威力.健康.長寿.若さ.知識.情報など
🔵存在の次元の事物
人間性.精神性.人格.人の質.人柄.器量.寛容さ.実直さ.知性.存在感.本質的性質など
🔵真実を歪めるもの（色フィルター）
思い込み.勘違い.欲目.偏見.邪見.固定観念.既成概念.錯覚.誤解.無知.主観.感覚.感情.妄想.洗脳(染脳)など
