招提(しょうだい)

招提(梵-caturdiśa)四方全土
寄進する貴徳な人も無かりせば
我れ在る招提を精舎とす…
偶像崇拝から捨て離れ(捨離)、目覚め(覚醒).乗り越え(超越).解き放たれ(解放)、真理(真実.事実.現実.実相)へと向かうのが真の仏道であり、寺という偶像(仏像)の安置建物は信仰宗が造り出した外道であり、真の仏の教えとは得体の知れない神や仏や怪しげな力(他力)への信仰からの捨離.覚醒.超越.解放であり本来的には仏教建築とは言い難く.僧侶の住居は庫裡(くり)庵(いおり)と言い、サンガとして集う処を精舎.学舎と言う…
そして住まいへの執着から目覚め.乗り越え.解き放たれ.捨て離れる為に招提(四方全土)を住まい.学舎.修養場.集会所と心得るのであり、鑑真が建立した唐招提寺の四方から学僧が集う寺とする見解は、仏の教える招提(梵-caturdiśa)の本意を外れる、中華思想だと言えよう…
頂乗仏教学舎は招提にあり、頂乗にあり.仏教の最高峰にあり…