生死の価値観

生きとし生きるもの全ての願いが叶えられますように…
生きとし生きるもの全てが幸せでありまずように…
 
せと不幸の別れ道
●幸せも不幸も自由選択
環境.時代.時間.状況.宿因.宿命に依らず、万人には常に.幸せへの道と不幸への道という二つの別れ道があり.そのどちらの道を選択して歩こうが自由でなのであるが.そのどちらの道を選んで歩いて行くのかにより.天と地ほどの差となって現れてゆくのである…
人は皆、幸せになろうとせっせと励んでいる…例えこれから死のうとする人でさえその中に幸せを見い出したからに他ならないのだからして…
しかし皆んなが幸せの道を選択して歩いて行けるにも関わらず、何故か不思議に多くの人達は不幸への道を選択し、その先に.せっせと不幸な社会を築いてる事に気付きもしない…
つまり幸せとは[その中に価値観を見い出す事]に他ならず、生の価値観も死の価値観も生死の価値観さえも幸せと不幸の大きな別れ道なのだから…
しかしながら、それぞれの人が見い出す価値観は一様ではなく千差万別であり、その違いは正に人間性(人格・精神性)に依る処が大きく、その辺は価値観(心の本音)や人間の質.格.境地などに収めてあるので是非、参照して頂きたい。
参照 価値観(心の本音) 人間の質.格.器量.境地
■精神性により各次元に見い出す価値観が変わってゆく。

低次元に於ける階梯  渇望と存在欲に発する衝動による執着。 

①肉体的.物質的レベル(自我的)

②感覚.感情レベル(自我的)

③知識レベル(自我的)

④知性レベル

⑤精神性レベル

⑥覚醒.超越レベル


①肉体的・物質的レベル  
このレベルの人は[物質主義的]であり物事の獲得に価値を見出し物質的肉体的な安逸が主体的であると錯誤し,本質的には宗教や哲学でさえも物質的所有として「使えるもの」という認識でしかなく、それ以上の価値観を持ち得ません。ですからこのレベルの人達の関心は信仰によるご利益であったり御守護であったり恩寵や恩恵でしかなく、宗教(宗となる教え)や哲学には実は興味が余り持てないのであり、物質的.肉体への価値判断が、精神的・存在的価値判断を上廻ってしまうのです。 
②感覚・感情レベル      
このレベルの人には繊細な人が多く、好き嫌い・快不快・美醜などという[主観的な感覚]によりものごとを判断します。これらの人達は感情による自我を満足させる物事に価値観を見出し、感覚的な欲望を満たす事こそが主体的であると見出し、善悪.浄不浄などという倫理感を上廻ったります。妄想的・神秘的な信仰に興味を持ちやすく、儀式のない宗教には魅力を感じない傾向があります。
③知識レベル          
このレベルの人は、[知識欲]が旺盛で知識や理論による理論武装で安心感を得ようとします。自分の主観や概念に執着し、客観的な理解・認識・判断を避ける傾向があります。所有の次元へと向かう感情に発する妄想が深まり易く、神秘的で迷信的な知識や思想に興味を示し、[第三の目]や[超能力]とかや[霊力]といった得体の知れない物事を求める傾向があり.読書や学習を通して知識は豊富ですが偏っていたり余り実践的ではありません。
「所有の次元を目覚めた心で眺めるならばれ、俗世の金財・名声・地位・権力などが塵あくたの如く映り、存在の次元において真に光り輝く」
理性的な客観的な理解・認識能力による、高次元への進化
④知的レベル(感性)       

このレベルの人達は主に理屈や物事を客観的に観察し、理解・認識し発見してゆく事に関心があり、[研究や開発や発明.発見]や[芸術・造形]などに価値観を見出します。その価値を所有の次元に置く時、大いなる発見や成果を得られない事による苦や悩みを生じますが、存在の次元に於いては観察し理解し確証を得る事が主体であり、結果としての発見や成果とは付随物(付き随がうもの)客体でしかなく、自己完結的なものなのです。
⑤叡智を伴う精神性レベル
このレベルの人達はカルマ(業)やサンカ-ラ(記憶の残滓)などの[心の浄化と存在性]としての価値観の向上に努め励みます。        

「寛大であるのも、慈悲深く施すのも、生きている今しか出来ない事。」
⑥覚醒.超越.精神性レベル
このレベルの人達はある意味で霊性を具えて来ます(※不滅の霊魂とかではない)それは煩悩(存在欲)から解き放たれ、渇望(渇愛)の完全な消滅を果たし、五集合要素(五蘊)を制御し、渇望(渇愛)の再生存と再生成という軛(くびき・連鎖運動)を断滅し.自我の妄想から離れた[無我]による分断.分別のない全体性.同一性の意識が、根源的な心的エネルギーから顕現し.堅固な安定感.平安.歓喜.快楽.愉悦.幸せを得るのです。

●怠けと驕り
物事は実行に移すこともなく、頭の中であれこれ思索を巡らしているだけでは.そこに何の価値もなく、ただ妄想しているだけの時間の無駄に過ぎない…
百聞は一見に如かず、実践してみて初めてその本質も欠点.利点も見えてくるものであり、後は知恵を振り絞り精進.努力を重ねてゆくだけで、必ず[良い結果]へと繋がってゆくものなのに、世の中には失敗や悪い結果がゴロゴロしてる…
失敗を怖れていては何も成せず、かと言って思慮分別もなく猪突猛進するのは愚か者のする事であるが、[失敗は発明の母]とも言われるように失敗は大きな糧となり、凡そ価値ある物事は.多くの失敗の内より生み出されているのだから、必ず財となるものであり、たとえ一、二度失敗で挫けてはならない…
しかし物事は[結果]が全てであり、失敗の能書きや慰めに価値はなく、必要なのは反省と学びであり、その本質は[怠け]への気付きと反省に他ならない…
凡そこの[怠け]さえなければ必ず良い結果が出るものであり、一生懸命にしたのに悪い結果をもたらしたとしたら、それは怠けていた事にすら気付いていないからに他ならず、世界に覇を称えたローマが滅んだのも世界二位の経済大国であった日本が没落したのも、中身と実践力に劣りながら、外見.体裁.能書きだけは一流な怠け者が指導し.信念と精進.努力し励む喜びを忘れた個々は無責任に時間ばかりを浪費しながら、自分の問題にばかり構けて居ながら、やはり怠けていたからに他ならない…
その辺、特に顕著なのが日本の議員連中と役人達であり、偏見なく眺めてみても、議員連中は国民への奉仕を怠けて利権造りに忙しく、役人達は国民や市民への奉仕を宗とすべき天職を、与えられた仕事は一応は熟すものの有り余る時間を如何に上手に怠けるかに忙しく、それでいて懸命に働いていると妄想しながら.上位者意識で.本業の国民の為の精進.努力.奉仕を怠けているのであり、大企業のトップも仲間内の権力闘争に明け暮れるような愚か者達が経営の席を占め、会社を自分のものという意識があれば、寝るのも惜しんで.無い智慧を振り絞り、怠けず.精進し.努力を怠らなければ、昨今の体たらくはなかっただろうに...
問題は、制御コントロールできる部分があるのに[何故しっかりと考えて行動しないのか]という事であり、そこに在るのは[怠けと驕り]に他ならない…
そんな自分を高め成功への道を歩んでゆには煩悩(存在欲)を制御コントロールして[怠けや驕り]を生じさせる不善心処に気付き退治してゆかねばならない。
【不善心処】
貪欲.ローバ  貪り
邪見.ディッディ 邪見.妄想にしがみつく
慢心.マーナ  驕り 
瞋恚.ドーサ  激しい怒り
嫉妬.イッサー ねたみ.嫉妬
慳貧.マッチャリヤ 物惜しみ.吝嗇
痴愚.モーハ 無明.混乱.妄迷
無慚.アヒリカ 自分に恥じず.悔いない無愧.アノッタッパ 他人に恥じない心
掉挙ウッダッチャ 落ち着きない昂ぶり
悪作.クックッチャ 後悔.悩み
惛沈ティーナ やる気の喪失 散漫
睡眠ミッダ  眠気
疑蓋ヴィチキッチャ 自ら確かめようとする善い疑と、鵜呑み妄信する悪い疑念
 
いつの世も、心の貧しい者が増えて来ると[排除の論理]が幅を効かせてくるものであり、隣国からの流入民を防御する鉄柵を築くと公約したトランプ大統領も、やまゆり園で老人介護施設やまやり園で数十人の老人を殺傷した犯人もこの[排除の論理]を短絡的に肯定化しているのであり、片や大統領となり.片や多くの若者から賛同や支持を受けている世の中は如何に歪み.渇き.澱み.不満を募らす人々が増殖しているのかの証でもある…
キリスト教の聖書には黒い羊の例えがあり、同一性の社会に異質な黒い羊を混ぜると、異質なものを触媒ないしスケープゴートにする民衆扇動的な[排除の論理]を以って.人々を団結させることが出来ると説かれているらしいが、これは一種の染脳(洗脳)の為の触媒であり、個人の心理とは明らかに異なる集団心理の形成を目論むものであり、そこに内在するものは[異質性と同一性.排他的.感情的.衝動的.劣等感と優越感.阻害.恐怖.分別.差別.迫害:生贄.触媒効果.闘争本能.弱肉強食…]
排除の論理を振りかざす者は、同じく排除の論理により迫害され辛酸を舐めることとなる。
何故ならば、本質的には他者の犠牲の上に社会は成り立っているのであり、弱肉強食なものであり、常ならず無常で移ろいゆき変化生滅してゆく世界では多様性の尊重こそが平和をもたらし、弱肉強食な世界はドゥッカ(苦しみ.怒り.哀しみ.不満.恐怖…)しか生み出さず…、諸行は無常であり、一生を掛け只管に価値あるものだと思い込み追い求めたそんなものは前の塵芥にすぎない空しく移りゆく代物に過ぎず、日々その人生の終焉には満足.達成感.征服感が得られるだろうと錯覚.妄想した到達点で気付くだろう、今日の勝者は明日の敗者に如かず、悔いと愚かさを噛み締めながら、輪廻の激流を繰り返す定めに恐怖する…
自我の劣等感に根ざした怒りや不満の具現こそが[排除の論理]であり、現象に過ぎない[自分]への拘り.捉われ.執着.愛着が輪廻する理法なのだから…
●言行不一致
言うは易く、するは難し…執筆途中
プラパンチャ(戯れ言.能書き.空論.世迷言.無明…)
●ニンビィ症候群

日本の衰退の原因を社会では少子高齢化と捉える向きが大勢だが、その真実は日本社会を蝕んでいるNIMBY思想というニンビィ症候群に他ならない。

NIMBYとは英語の[Not In My backYard]の略であり[うちの裏庭にはやめてくれ]思想であり利己的な幸せを追求する余り、利己的な欲望に反する物事に対し怒りをぶつける心の貧しさ.卑しさであり、それは利己的な利益追求にはしり他者(受益者)の利益とのお互い様な関係性の上に成り立つ進歩を阻害して自ら衰退していった多くの過去の文明と今の日本の現状にも当て嵌まる病巣であり、これは建物や施設などに限った問題ではなく.自我意識に病んだ人間の驕りが社会の破戒を招く事を認識した過つての人々により森林保全法や動物愛護法などもそんな精神により創られたのである。

そしてそのもっと真因を辿れば物質文明社会の中で利他を謳いながら利己的な欲望の成就を無責任に約束するような歪んだ観念.思想.宗教が蔓延し.流れ連鎖してゆく生命観を喪失してしまった刹那的.享楽的.自己中心的.主観的な世界観しか持てない日本人が増えている事に起因するのではないだろうか。

次の自分が何であっても.次の自分が無かろうとも依り善い未来への願いが人類の進歩と発展を促すのであり、真正な仏教が説く教えも文明を否定する灰身滅智を説いている訳ではなく人類の真の幸福のための進化の道を説いているのだから。