神秘主義(オカルティズム)

身を慎み 言動を慎み 平和に在れしかして 過ちを改むるに憚る事なかれ 迷信と無知とに覆われた暗黒時代を抜け出しても尚、神秘主義(オカルティズム)という盲目的な観念から解放される事が出来ないのは、カルティズムの語源でもある[隠れてる力]が天地自然の…

学者と修行者

[向上一路 千聖不伝 学者労形 如猿捉影] 中国中唐の人 盤山宝積禅師(解説は下段) 何事につけ.知識や情報や観念を幾ら蓄積したとしても.決して覚ることも.大悟することも.まして涅槃(ニルヴァーナ)を体現することも叶わず、幾ら知識や情報や観念を蓄積しても…

信仰と宗教

世の中では.宗教と信仰とは混同され.宗教も信仰も同じ類のものだと受け止められています…宗教と信仰には確かに重なる面は有るのですが、本質的には信仰と宗教とは真逆な性質のものだと言えるのです…世界には宗教に分類されている幾多の信仰が存在しています…

吝嗇(もの惜しみ)

倹約.節約と吝嗇(もの惜しみ)とは似て非なるものであり、無駄を省くのが倹約.節約であるならば.吝嗇(もの惜しみ)とは.無明な無駄や身の丈を違えた生活による不満や怒りを活力として生じるものなのです…吝嗇(もの惜しみ)を戒めるのは.それが良い悪いと言うの…

勝儀諦(時空の諦観)

世の中には世俗諦(人間存在の諦観)を説くアビダルマ(教説)やドグマ(教義)は溢れ返るほど在るのですが、釈迦尊(ブッダ)が到達された勝儀諦(涅槃.ニルヴァーナ)への道は.その難解さ故か.歴史の中に埋ずもれ、各部派.各宗派ともが世俗諦を以って涅槃(ニルヴァー…

脳内快楽物質

釈迦尊(ブッダ)は仰っています…「愚かなる者達は、日々の世俗的な満足を幸福だと思い込んでいる。本当の美味なる御馳走に気付くことなく、雑草を美味しいと食べている家畜の如き存在に過ぎず、彼らの満足は真理を実践する智者のそれとは比ぶべくもない。」人…

相対的幸福と絶対的幸福

幸福には[相対的な幸福]と[絶対的な幸福]とがあります…多くの人は幸福は所有(所有の次元の事物)の所有量に依ると勘違いしてますが、真の幸福とはその愚かさや無明さ(無知)を捨てていった先に在るものなのです… 相対的な幸福とは.他と比較して自分のほうが優…

施与の功徳

高度に発達して快適な生活をもたらすはずの現代社会は、却って人々に苦しみや哀しみや怒りや欲望を増やしたのではないでしょうか? 凡そ全ての苦しみの原因は自分(自我意識)への捉われ.拘り.執着であり、存在欲.所有欲など汎ゆる欲望に煽られ、社会も人々の…

無常の劫火

世界は何処も堅固ではない…どの方向もすべて動揺している…私は自分が依るべき処を求めたが、既に死や苦しみなどに取り憑かれていない処を見つけられなかった… これはスッタニパータに遺されたブッダの御言葉であり、自分の依るべき処(つまり帰依すべき真理を…

木を見て森を見ず

仏教を森に例えれば.お釈迦様の教えという大樹を.囲むように.各宗派.各部派という木々が繁り.下生えに仏教系新興宗教が生えているという系統図となるでしょう…仏道を道に例えれば.お釈迦様という偉大な方が引かれた大道から.枝分かれるように各宗派.各部派と…

自己探求

無理に自分を愛そうとする必要などありません、だって皆んな世界中で一番自分を愛しているのだから…もしそうじゃないと思っている人がいたら、その人は.もっと自分の心に素直になればいいだけの話し…人は皆んな幸せ探しの旅をしているのです…ただ人それぞれ…

大慈悲

自分に執着して自分の事ばかり考えて生きている人に、慈悲と喜捨(四無量心)の心などあろう筈もなく、そこには辛うじて世間を憚った偽善のみがあることだろう…何故ならば慈悲を施す心や喜捨する心とは、自分の心の充足度(満足)の如何に従って生じる性質もので…

如来の嘆き

人間は誰でもが、幸せに成りたいと願いながら生きているのです… これから自殺しようとする人でさえ.消滅(死)中にドゥッカ(苦しみ.悩み.不安定さ.不完全さ.心痛.憂い.恐怖.悲しみ.悔い.儚さ.弱さ.脆さ.不満.空しさ.欲望.無常さ.無明さ…) などからの解放される…

真逆の道

あーだ、こーだ…あーじゃない、こーじゃない…と色んな人達が.色んな事を言うけれど、それらの殆どは.単なる観念.戯れ言.能書き.主観.空論.根拠の乏しい推測(プラパンチャ)に過ぎないのではないでしょうか…それらは実践や体現や実現を伴わない妄想にすぎない…

主観

己れの愚を知るは賢者なり、己れの愚を知らぬ者こそ真の愚か者… 最近.特に著しい精神的劣化の最大原因は妄想的思考であり、その妄想的思考へと陥らせているのが[主観]なのですが、その主観とは.五集合要素(五蘊)により形成される感覚的.感情的.妄想的な概念…

所有の次元

人は皆、幸せになりたい.幸せでいたい.と懸命に生きているのです…そして自分を幸せにしてくれるのではないかと錯覚して、[所有の次元の事物]への欲望に血眼になっているのです…しかし[所有の次元の事物]の.お金も.財産も.持ち物も.地位も.名誉も.権威も.権力…

全体主義

全体主義思想 お釈迦様は.自分を正しい方向へと運ぶための教えを.乗り物に喩えて.筏(いかだ)により.彼岸(ニルヴァーナ.涅槃)へと渡れと説かれました… それは偉大なる教えも.涅槃への到達を果たし.必要が無くなれば打ち捨て.捉われて重荷にしない為なのです… …

天動説

コペルニクスやガレリオ.ガレリイやケプラーなどにより、地動説が説かれ太陽系の中心には太陽が座し、地球はその周りを廻っているという事実は、21世紀の世の中では子供でも知っていることであり.今更[天動説]など論議に値しないと思っているでしょうが、世…

心の栄養素

心の栄養素一切皆苦他の宗教.信仰と言われるものが、恩恵.幸福.救済.守護.愛やら欲望や願望の成就を主張して説いているのに対し、何故、仏教だけは生きるとは苦しみ(ドゥッカ)である…と、人が忌み嫌う苦(ドゥッカ)を掲げて説かれているのか…それは苦も楽も実…

色々在ってそれでいい

出世した宗教者が、多少とも俗世の政治っぽい話題を取り上げるのは躊躇われたが、まあ.たまには良いかと上程しましたが、国民性を見て、悪意など微塵もなくとも、付和雷同しやすい質は歪めないと思っている…生命も微生物から人間までの各階層(六界)という多…

死髄観

死というゴールへ向かって歩む.この道を、 笑って生きるも一生..泣いて生きるも..悩んで生きるも…怒って生きるも一生なれば… 楽しく生きた者の勝ち 人生…雨降る日あれば…天気の日もあり 風吹く日あれば…そよぐ日もあり… 雨に動ぜず…風にも動ぜず… 天気の日に…

エネルギーの流れ

私.自分という意識により心は汚れ…私.自分という意識が心を貧しくさせてゆく…私、自分という意識により人は争い…私.自分という意識により世界を分断する…私.自分の絡まない善こそが真の善であり…私.自分の絡んだ善とは偽善なのだから…私も自分を指すのに、自…

大法輪

仏教の象徴として[大法輪]があります…そして多くの仏教宗派でもよく描かれたり用いられ.新興宗教や今も世間を騒がしているカルト集団の鸚鵡系や、法輪の言葉から連想されるのが大法輪は掲げてませんが気功集団からカルト仏教集団へと変節した中華系の法輪功…

最新 如来品語録

■暑中お見舞い申し上げます…毎日.暑い日が続きますが、皆さん.無理をなさらずに熱中症にも気を付けて元気にお過ごし下さることを願って居ります…托鉢僧は、雨安居.雪安居はしますが、夏安居.冬安居はしませんから、拙僧も相も変わらず上野不忍口にて.辻に立…

世の潮流

貴方の幸せとは何ですか?何に喜びを感じているのですか?人生を.煩悩(存在欲)の欲望が引き起こす衝動に従って、貪瞋痴(三毒・貪欲.瞋恚.痴愚)の炎に焙られながら、無明という暗黒の闇の中を手探りで盲目的に恐怖と迷いと儚さに抗いながら、所有により感じる…

三大本質

[仏教(仏の教え)とは何か?]という言語では語り切れず…感覚でも捉え切れず…思考でも認識し得ないテーマを.少しでも仏教の本質を理解して頂こうと敢えてしたためてみた…それは言語というものも感覚というものも思考というものも、本質的には.世界(全体性)を分…

悪貨は良貨を駆逐する

[グレジャムの法則]とも言われる[悪貨は良貨を駆逐する]とは、社会に於いて[名目上の価値]が同等と受け取られる場合、悪がはびこってゆき、善は駆逐されてゆく現象を言います。例として…[金の含有量が高い金貨]と.[金の含有量が低い金貨]とが同じ額面通貨と…

存在の次元

幸せの三要素(三階建構造)でも説明しているように、堅固で安定的な幸せを実現する為には、先ず土台ともなる一階部分を頑丈に構築してゆく事が重要なのであり、一階部分(存在の次元)がしっかり構築されていれさえすれば、二階部分(絆.関係性)や三階部分(所有…

奴隷解放

幾度も説いて来た事ではありますが、改めて[所有の次元の事物]と[存在の次元の事物]について.お話しする必要があり.詳細は再下段↓に記載しますが、[所有]の次元の事物とは決して目的物ではなく、目的へと向かう為の便宜的な手段としての価値(付随物)に過ぎな…

染脳と洗脳

洗脳と染脳とは似て真逆な性質のもの…洗脳とは、その字の如く.汚れ染まった心を洗い浄める事を言うのだが、社会では偏った知識や情報で染め上げる事を洗脳と呼んでいる…もし清き心を.たとえ偏り.邪な色であっても一色で染め上げたならば、人それぞれ.色々あ…